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【8月25日の香港市場】

2017.08.25 18:17

 主要指数はそろって4日続伸。ハンセン指数は前日比1.19%高の2万7848.16ポイント、H株指数は2.14%高の1万1288.36ポイント、レッドチップ指数は0.13%高の4313.35ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約10%増加し、概算で1152億5500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が9800万元、深セン経由が2億2000万元だった(注文ベース)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続落。米国の債務上限問題のタイムリミットが近づくなか、米トランプ政権の先行き不透明感が重荷となった。一方で米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長によるジャクソンホール講演を見極めたいとの思惑から、下値は限られた。外部環境は引き続き不安定だが、本日の香港市場は企業業績を手がかりに、ハンセン指数とH株指数が朝方から上げ幅を拡大し、本日の高値付近で引けた。レッドチップ指数は前場の中盤で下げに転じる場面もあったが、そのほかは概ね小幅高で推移した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、17年6月中間決算を手がかりに、本土系大型株の上昇が目立った。17.77%増益の中国人寿保険(02628.HK)が上昇率1位の4.16%高。業績が大方の予想を上回ったうえ、保険商品のラインナップ改善にともない、下期も利益成長が見込まれると評価するアナリストが、目標株価を引き上げたことなどを好感した。2287.19%増益の中国石油天然気(00857.HK)は上昇率2位の3.73%高。業績が市場予想を上回ったうえ、特別配当を明らかにしたことが買い材料となった。

 3.49%増益の交通銀行(03328.HK)は、上昇率3位の3.65%高。東亜銀行(00023.HK)は前場の終了後に196.90%増益の17年6月中間決算を発表し、後場で急伸。上昇率4位の3.58%高で引けた。利ザヤが拡大したうえ、貸倒準備金が減少。中国本土業務が黒字に転換したことなどが、好業績の主因という。本土系の銀行株も買われ、中国工商銀行(01398.HK)が3.47%高、中国建設銀行(00939.HK)が3.41%高、中国銀行(03988.HK)が3.29%高となり、上昇率5~7位に並んだ。

 瑞声科技(02018.HK)は前場の終了後に56.99%増益の17年6月中間決算を発表。市場予想をやや下回ったため、後場寄り後に下げに転じる場面もあったが、前年同期に比べ増配となったことを材料にプラスに切り返し、3.26%高で引けた。中国海洋石油(00883.HK)は2.74%高。17年6月中間決算で黒字に転換し、アナリストからポジティブな評価が相次いだ。

 一方、昨日の上昇率1位だった恒安国際(01044.HK)が利益確定売りに押され、本日は下落率3位の1.74%安。マカオが台風13号「ハト」の直撃を受け、広範囲に浸水や停電の被害が出たことが嫌気され、カジノ株も軟調。全従業員の不満を受けて見舞金を支給した銀河娯楽(00027.HK)が1.46%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が0.71%安。街にあふれたゴミやがれきを片付けるため、マカオ政府が中国人民解放軍の出動を要請する事態となっている。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は増資計画が引き続き嫌気され、0.51%安だった。(中国部・千原)
 
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