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【8月23日の中国本土市場】
2017.08.23 17:13
主要指数はいずれも小幅安。上海市場は上海総合指数が5営業日ぶりに反落し、前日比0.07%安の3287.70ポイント。B株指数は続落し、0.26%安の337.18ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続落し、0.32%安の1万619.33ポイント。B株指数は3日続落し、0.27%安の1160.91ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約1割減少し、概算で4309億元。なお、台風の影響で香港市場が急遽休場となった関係で、本日の「滬股通」(香港経由の上海A株投資)、「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも休みとなった。
本土市場は昨日に続いてさえない地合いとなり、2000近い銘柄が値下がり。一方で値上がりは1100銘柄あまりにとどまった。米韓合同軍事演習の期間中であり、北朝鮮をめぐる地政学リスクへの懸念が投資家心理を重くした。中国人民銀行(中央銀行)が3営業日連続で資金吸収の公開市場操作を実施したことで、金融市場の資金逼迫感が意識された。国内の商品先物市場の下落なども嫌気され、上海総合、深セン成分の両指数は概ね小安く推移。一方で上場企業の中間決算などが引き続き支援材料になり、主要指数の下げ幅はわずかだった。
商品先物相場の下落にともない、石炭・鉄鋼・非鉄株などが利益確定売りに押された。オルドスリソーシズ'A'(600295.SS)が5.75%安、雲南リョ業(000807.SZ)が5.83%安、方大スチール(600507.SS)が5.39%安、平煤(601666.SS)が5.17%安、南京鋼鉄(600282.SS)が4.58%安。バルク貿易需要の低迷や、BDI(バルチック海運指数)の下落で海運・港湾株がさえない。中遠海運控股'A'(601919.SS)が4.42%安、中遠海運特種運輸(600428.SS)が2.66%安、寧波港(601018.SS)が1.49%安。個別では航空貨物大手の中外運空運(600270.SS)の下げがきつく、5.71%安で取引を終了。二ケタ増益の中間決算を発表したが、増益の主因が株式売却益だったことで利益確定売りが膨らんだ。自動車大手の長城汽車'A'(601633.SS)は「JEEP」ブランド車の買収に実質的な進展はないとの声明を発表し、1.58%安と反落した。
政府の関係部門が環境保護税の実施条例を起草中と伝わり、環境関連株が上昇。中国北部での大気汚染対策が強化されるとの報道もあり、菲達環保(600526.SS)がストップ高、竜浄環保(600388.SS)が4.62%高、清新環境(002573.SZ)が3.94%高。また、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.81%高、招商銀行'A'(600036.SS)が2.43%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.76%高など、大型銀行株が堅調に推移して指数の下げ幅を縮めた。
なお、B株市場はA株に連れ安し、約6割半の銘柄が下落。一方で海南省の地場系銘柄が物色され、海航創新(上海)(900955.SS)が3.51%高で上海B株の上昇率1位になった。(中国部・畦田)
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