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【8月22日の香港市場】

2017.08.22 18:01

 主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比0.90%高の2万7401.67ポイント、H株指数は1.89%高の1万954.92ポイント、レッドチップ指数は1.10%高の4297.43ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約10%増加し、概算で903億6400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が4億7000万元、深セン経由が4億7400万元だった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小反発。テクニカルな反発を期待する買いが入ったものの、米国の政治的不透明感や北朝鮮をめぐる地政学リスクへの警戒感が根強く、上値が重かった。外部環境の好転を受け、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付き、その後も安定的に推移。いずれも本日の高値付近で引けた。商いも活発となり、メインボードの売買代金は3日ぶりに900億HKドルを上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、平安保険(02318.HK)が上昇率1位の4.20%高。収益力やキャッシュフローの改善などが見込まれると、アナリストミーティングの出席者からポジティブな評価が相次ぎ、これが材料視された。中国海外発展(00688.HK)が続伸し、上昇率2位の3.72%高。昨日発表した17年6月中間決算を受け、目標株価を引き上げる動きが広がった。同業の華潤置地(01109.HK)は連れ高し、上昇率5位の2.82%高だった。

 吉利汽車(00175.HK)は上昇率4位の2.91%高。新エネルギー物流車の分野で民営企業の伝化集団と提携すると伝わり、これが材料視された。そのほか、本土系の金融株など幅広い銘柄が買われた。

 一方、中国旺旺(00151.HK)は前場終了後に14.55%減益の17年6月中間決算を発表。後場で急落し、下落率1位の6.48%安で引けた。昨日の上昇率3位だった中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は利益確定売りに押され、下落率2位の2.58%安。昨日まで2日連続で下落率1位だった聯想集団(00992.HK)は続落し、本日は同3位の1.80%安だった。香港中華煤気(00003.HK)は下落率4位の1.21%安。17年6月中間決算は大方の予想通りだったが、利益率の低下や将来の収益向上などへの懸念が残ると、アナリストが指摘。株価の割高感もあり、売り推奨が継続されたことなどが嫌気された。(中国部・千原)
 
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