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【8月22日の中国本土市場】
2017.08.22 17:22
主要指数は上海A株を除き、小幅安だった。上海市場は上海総合指数がわずかに4日続伸し、前日比0.10％高の3290.22ポイント。B株指数は5日ぶりに反落し、0.29％安の338.07ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、0.33％安の1万653.98ポイント。B株指数は続落し、0.36％安の1164.15ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約6％増加し、概算で4846億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の売越額は2億200万元に増加。一方、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は3億500万元に減少した。
本土市場は2300近い銘柄が値下がり。一方で値上がりは約830銘柄にとどまった。昨日から始まった米韓合同軍事演習に対し、北朝鮮の朝鮮国営通信は米国への「無慈悲な報復」を警告。これにより本日も“米朝有事”リスクが残り、全般的に利益確定売りに押された。深セン成分指数は概ねマイナス圏でもみ合い、そのまま大引け。一方で足元の人民元高が好感され、指数の下げ幅は限定的。さらに上海総合指数は大型株に支えられ、小幅ながらも終値をプラス圏に乗せた。上場企業の中間決算などが引き続き好材料視された。
通信大手の中国聯合網絡通信（600050.SS）は「混合所有制改革」（民間資本の導入）プランが引き続き材料視され、連日のストップ高。上海総合指数の上昇に貢献した。良好な業績見通しを受けて保険セクターが値上がりし、平安保険'A'（601318.SS）が4.09％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が3.68％高。素材セクターが物色され、炭素素材大手の方大炭素（600516.SS）が大幅増益の中間決算を手がかりに、5.14％高と買われた。非鉄大手が好調で、洛陽欒川'A'（603993.SS）が6.54％高。特に業界団体によるフォーラム開催でリチウム分野への注目度が高まり、コウ鋒リ業（002460.SZ）が6.00％高と好調だった。
一方で貴州省政府が公務員に対し、接待での禁酒徹底を通達。これを嫌気し、酒造セクターが低迷した。酒鬼酒（000799.SZ）が4.84％安、宜賓五糧液（000858.SZ）が2.57％安、大型白酒株の茅台酒（600519.SS）が0.51％安。鉄道セクターが振るわず、中鉄鉄竜コンテナ（600125.SS）が4.84％安、広深鉄路'A'（601333.SS）が3.83％安、大秦鉄路（601006.SS）が1.43％安に沈んだ。このほか、IT関連株や物流、造船株などもさえない。
なお、B株市場も値下がり銘柄の方が多かったが、両指数の下げ幅は限られた。（中国部・畦田）
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