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【8月21日の中国本土市場】
2017.08.21 17:18
主要指数は深センB株を除き、小幅に上昇した。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前営業日比0.55％高の3286.90ポイント。B株指数は4日続伸し、0.45％高の339.07ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.71％高の1万689.77ポイント。一方でB株指数は3日ぶりに小反落し、0.21％安の1168.37ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約5％減少し、概算で4556億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額は1億5700万元だった。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は買い越しに転じ、買越額は4億3500万元。
週明けの本土市場は概ね堅調な地合い。両市場の値上がり銘柄数は2350を超えた一方、値下がりは700あまりにとどまった。上海総合、深セン成分の両指数は終日プラス圏で推移し、本日の高値圏で大引け。やや上値は重かったが、上海総合指数は3300ポイント回復が視野に入った。混合所有制改革（民間資本の導入）に向けた国有上場企業の動きが活発化し、投資家心理の改善に寄与。株式市場への年金マネーの流入、上場企業の中間決算なども好材料視された。
混合所有制改革プランを発表した中国聯合網絡通信（600050.SS）がストップ高となり、取引再開の初日に急騰。A株市場での改革機運を高めた。同社への資本参加を予定する用友ネット【売付のみ】（600588.SS）が6.36％高。混合所有制改革の実施が見込まれるほかの国有上場株に思惑買いが広がり、洛陽玻璃'A'（600876.SS）がストップ高、中国アルミ'A'（601600.SS）が7.54％高、中糧生化（000930.SZ）が4.56％高、中糧屯河（600737.SS）が4.15％高、中国核建（601611.SS）が2.02％高。鉄鋼セクターが物色され、方大スチール（600507.SS）がストップ高、韶鋼松山（000717.SZ）が6.54％高、宝山鋼鉄（600019.SS）が3.96％高。
一方で本日から米韓合同軍事演習が始まり、北朝鮮をめぐる地政学リスクが残った。これにより、中国国際航空'A'（601111.SS）が1.72％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が1.53％安、中国南方航空'A'（600029.SS）が0.83％安と、航空大手3社が下落。造船大手が調整し、中船防務'A'（600685.SS）が1.85％安、中国船舶（600150.SS）が1.69％安に沈んだ。
なお、上海B株市場は上昇銘柄の方がやや多く、大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が1.56％高で指数の上昇を支えた。一方、深センB株は値下がり数の方が多く、仏山華新包装（200986.SZ）がストップ安に沈み、指数の足を引っ張った。再編計画にともない長期の売買停止となっていたが、条件が折り合わずに中止が決定。本日取引を再開し、失望売りに見舞われた。（中国部・畦田）
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