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【8月15日の香港市場】
2017.08.15 18:24
主要指数はハンセン指数が前日比0.27%安の2万7174.96ポイント、レッドチップ指数が0.40%安の4222.91ポイントと、小幅に反落した。一方、H株指数は続伸し、0.28%高の1万738.00ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約1割増加し、概算で943億200万HKドルだった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が引き続き売りが多く、売越額は4億7400万元。一方の深セン経由は4億4700万元の買い越しだった。
北朝鮮の核開発問題は非軍事手段での解決を目指すと複数の米政府高官が発言。これにより米朝有事のリスクが引き続き後退すると、前日の米国株市場ではダウ平均が大幅に続伸した。これを追い風に、本日の香港株市場は主要指数が高くスタート。特にH株指数は堅調で、前場中盤の上昇率は1%を超えた。もっとも、前日発表の中国の経済指標が軒並み低調だったことで国際原油相場が下落。また、北朝鮮軍によるグアム島へのミサイル発射の可能性も依然として残り、地政学リスクが地合いを重くした。ハンセン、H株の両指数が後場で上げ幅を縮め、ハンセン指数は取引終了間際に小幅ながらも下げに転じた。レッドチップ指数は前日終値付近でもみ合い、結局はマイナス圏で取引を終えた。
原油相場の急落を受け、エネルギー関連株が低迷。石炭最大手の神華能源(01088.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.85%安、石油大手の中国石油化工(00386.HK)が同3位の3.07%安、中国石油天然気(00857.HK)が同4位の1.81%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.49%安に沈んだ。鋼材市況の先行き不透明感が強まり、鞍鋼(00347.HK)が3.90%安、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が3.66%安など、鉄鋼大手が軟調。非鉄セクターも引き続き利益確定売りに押された。五砿資源(01208.HK)は中間決算の黒字転換見通しを明らかにしたが、逆に好材料出尽くしの売りを誘って7.14%安。個別では香港系コンサルティング会社の羅馬集団(08072.HK)が26.31%安と急落した。大規模な資本再編による希薄化などが嫌気された。
こうしたなか本土系銀行株が堅調に推移し、指数を下支えした。値ごろ感や底堅い業績見通しを複数のアナリストが指摘したことが材料視され、中国工商銀行(01398.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.77%高、中国銀行(03988.HK)が1.56%高、中国建設銀行(00939.HK)が1.08%高。中間決算の好業績を織り込み、中国人民財産保険(02328.HK)が1.79%高、中国人民保険集団(01339.HK)が1.10%高など、保険セクターもしっかり。また、スポーツアパレル大手の安踏体育用品(02020.HK)は2ケタの増収増益となった中間決算が好感され、5.82%高と買い進まれた。(中国部・畦田)
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