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【8月14日の中国本土市場】

2017.08.14 17:08

 主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が4日ぶりに反発し、前営業日比0.89%高の3237.36ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、1.03%高の334.92ポイントだった。深セン市場はいずれも3日ぶりに反発し、深セン成分指数が2.21%高の1万519.80ポイント、B株指数が0.86%高の1170.99ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約12%減少し、概算で4721億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しが続き、売越額は2億1200万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しに転じ、買越額は5億3800万元だった。

 日本が祝日だった先週金曜日は、北朝鮮情勢の緊迫化を背景に、上海総合指数が前日比1.63%安。地政学リスクの高まりを受け、海外投資家がA株市場から引き揚げる動きも加速し、同日の「滬股通」は7億3244万元の売り越し。「深股通」も9115万元の売り越しに転じた。

 北朝鮮と米国の武力衝突をめぐる懸念は燻っているものの、先週金曜日の急落の反動から、本日の上海総合指数は朝方から上げ幅を拡大する展開。後場で一段高となり、本日の高値付近で引けた。上海市場は全体の8割半の銘柄が上昇。深セン市場は中小型株を中心に、上昇銘柄が全体の9割近くに上った。ただ、北朝鮮情勢を背景に様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は3日ぶりに5000億元を下回った。本日は7月の消費財小売総額や工業生産額のほか、1-7月の固定資産投資額が発表され、いずれも市場予想を下回ったが、株式市場への影響は限定的。経済指標をめぐる悪材料よりも、先週金曜日の急落からの戻しの方が強かった。

 上海A株市場の主力セクターでは、銀行株や保険株がまちまち。うち時価総額の大きな四大銀行株が軟調で、相場の重荷となった。二大石油株はいずれも軟調だった。そのほかでは、レアメタル株の一角が買われ、北方稀土(600111.SS)が8.99%高、廈門タングステン(600549.SS)が8.48%高。ビットコイン価格が4000米ドルを超えたことが刺激となり、IT(情報技術)株の上昇も目立った。用友ネット【売付のみ】(600588.SS)がストップ高だったほか、中国ソフト(600536.SS)が6.62%高、信雅達システム(600571.SS)が5.34%高だった。

 上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割あまりに達した。深センB株市場は全体の9割近くの銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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