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【8月8日の香港市場】
2017.08.08 18:06
主要指数はそろって3日続伸。ハンセン指数は前日比0.59％高の2万7854.91ポイント、H株指数は0.22％高の1万1079.79ポイント、レッドチップ指数は0.11％高の4318.65ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約21％増加し、概算で971億8000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が21億1700万元、深セン経由が8億5500万元だった。
ニューヨーク市場はダウ平均が10日続伸し、9日連続で最高値を更新。4－6月期決算を材料に、アップルやボーイングが買われたほか、金融株も引き続き堅調だった。外部環境は引き続き良好だったものの、高値警戒感を背景に、ハンセン指数は朝方から前日終値を挟んで一進一退。前場の終盤で小幅高となると、後場は上げ幅を広げる展開となり、本日の高値付近で引けた。H株指数は7月の中国の貿易統計が、輸出入いずれも市場予想を下回ったことが影響し、前場は小幅安。後場寄り後に上げに転じ、その後は小幅高で推移した。メインボードの売買代金は4日ぶりに900億HKドルを上回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車（00175.HK）が上昇率1位の6.04％高。7月の自動車販売台数が前年同月比で88％増となり、全国の乗用車販売台数の5.5％増を大幅に上回っていることが材料視された。アナリストによると、オフィシャルな割引がない価格でも、売れ行きが好調という。
時価総額の大きなテンセント（00700.HK）は続伸し、本日は上昇率2位の2.49％高。今月16日の17年6月中間決算の発表を前に、好業績への期待感が高まっているもようだ。また、瑞声科技（02018.HK）は取引先のアップルの好決算と株高を背景に、上昇率4位の1.63％高だった。
中国海洋石油（00883.HK）は1.38％高。25％の権益を保有するカナダのアスファルト生産プロジェクトが稼働したことが材料視されたほか、アナリストが投資判断と目標株価を引き上げたことも追い風となった。それによると、低コスト体質と健全なバランスシートなどが評価されている。
一方、中電控股（00002.HK）が続落し、本日は下落率1位の2.02％安。先日発表した17年6月中間決算について、アナリストからネガティブな評価が相次ぎ、これが嫌気された。
そのほかの銘柄では、中国本土で非鉄金属価格が上昇していることを受け、中国大冶有色金属（00661.HK）が11.18％高、中国アルミ（02600.HK）が8.00％高。自動車株は吉利汽車に連れ高し、長城汽車（02333.HK）が4.86％高、北京汽車（01958.HK）が3.13％高、広州汽車（02238.HK）が2.21％高、東風汽車集団（00489.HK）が1.95％高だった。華多利集団（01139.HK）は条件付きの売買停止と上場廃止が香港証券取引所に命じられたことを受け、39.34％安だった。（中国部・千原）
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