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【8月7日の香港市場】
2017.08.07 18:02
主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前営業日比0.46％高の2万7690.36ポイント、H株指数は0.46％高の1万1054.41ポイント、レッドチップ指数は0.44％高の4313.81ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べわずかに減少し、概算で802億3100万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が14億6800万元、深セン経由が4億400万元だった。
先週末のニューヨーク市場はダウ平均が9日続伸し、8日連続で最高値を更新。7月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を上回ったことで、利上げが早まるとの見方が広がり、米長期金利が上昇。これを好感して金融株などが買われた。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付き、その後も安定的に推移した。
ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額の大きなテンセント（00700.HK）が上昇率1位の2.95％高。今月16日の17年6月中間決算の発表を前に、目標株価の引き上げが相次ぎ、これを好感した買いが入った。中国中信（00267.HK）は本土市場で鉄鋼価格が高騰していることを受け、上昇率3位の2.51％高。また、本土系の銀行株や保険株も買われ、ハンセン指数の上昇を後押しした。
一方、米国の利上げが逆風となる香港系不動産株が、米長期金利の上昇を嫌気し、総じて軟調だった。九龍倉集団（00004.HK）が1.32％安、新世界発展（00017.HK）が1.12％安となり、下落率1～2位に並んだほか、恒隆地産（00101.HK）が0.54％安。中電控股（00002.HK）は17年6月中間決算が減益だったことを嫌気し、0.71％安だった。
このほかでは、華潤セメント（01313.HK）が17年6月中間決算の大幅増益を受け、4.26％高。これに他のセメント株が連れ高し、中国建材（03323.HK）が8.97％高、北京金隅（02009.HK）が4.42％高、安徽海螺水泥（00914.HK）が2.84％高。また、河北省の一部地域の鉄鋼メーカーに暖房需要期の50％減産が命じられることから、本土で鉄鋼価格が上昇。これを好感し、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が9.13％高、鞍鋼（00347.HK）が6.45％高。非鉄金属株なども買われた。（中国部・千原）
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