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【8月4日の香港市場】
2017.08.04 18:04
主要指数は小幅に反発した。ハンセン指数は前日比0.11％高の2万7562.68ポイント、H株指数は0.007％高の1万1003.08ポイント、レッドチップ指数は0.70％高の4294.51ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約5％減少し、概算で806億5800万HKドルに後退。なお、「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が6億7900万元。深セン経由は3億6900万元にそれぞれ減少した。
週末の香港株市場は上値が重い一日となった。米雇用統計の発表を本日夜に控えた様子見ムードもみられ、ハンセン、H株の両指数は概ね一進一退の値動きが続き、最終的に小幅高で大引け。レッドチップ指数は比較的堅調で、4300ポイントに迫る場面もみられた。前日の米国株市場でダウ平均が小幅ながらも最高値を更新し、米国の追加利上げの観測が一段と後退したことも支援材料になった。
香港地場系の不動産大手である長江地産（01113.HK）が大幅増益の中間決算を発表。これが好感され、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる4.30％高と買われた。同業の恒基地産（00012.HK）が1.29％高、新鴻基地産（00016.HK）が1.06％高、信和置業（00083.HK）が0.92％高と連れ高した。本土系をみると自動車大手の吉利汽車（00175.HK）が上昇率2位の4.27％高。兄弟会社であるボルボ開発のエンジンが搭載された自動車をリリースすると伝わり、期待感が広がった。ブリリアンスチャイナ（01114.HK）が8.86％高、広州汽車（02238.HK）が2.39％高、北京汽車（01958.HK）が1.94％高と、自動車セクターが堅調。また、バルチック海運指数（BDI）の上昇を追い風に、中遠海運控股（01919.HK）が6.69％高、中遠海運発展（02866.HK）が6.04％高と、海運大手が高い。国境をめぐる中印関係の緊迫化が伝えられ、中国航空科技工業（02357.HK）が7.06％高、中船防務（00317.HK）が5.23％高と、親会社が軍需セクターに属する関連銘柄が物色された。
一方、長江地産とは兄弟会社の関係にある複合企業の長江和記（00001.HK）は中間決算が伸び悩み、3.13％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。本土系では保険株が利益確定売りに押され、中国人寿保険（02628.HK）が0.99％安、平安保険（02318.HK）が0.33％安。今週好調だった非鉄金属株の一角も利食い売りが目立ち、中国アルミ（02600.HK）が4.53％安、洛陽欒川（03993.HK）が3.27％安、新疆新キン砿業（03833.HK）が2.45％安だった。
個別ではITセクターの浪潮国際（00596.HK）が16.57％高。親会社が公開買付を提案し、提示価格付近まで一気にさや寄せした。（中国部・畦田）
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