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【8月3日の香港市場】
2017.08.03 18:33
主要指数は小幅に反落した。ハンセン指数は前日比0.27％安の2万7531.10ポイント、H株指数は0.48％安の1万1002.20ポイントと、いずれも4営業日ぶりに調整。レッドチップ指数は反落し、0.08％安の4264.26ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2割減少し、概算で855億4100万HKドルに後退。なお、「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が11億1200万元。深セン経由は6億300万元だった。
前日の米国株市場では一部企業の好決算が材料視され、ダウ平均が史上初めて2万2000ドルの大台に達した。一方でこれにより株式市場の過熱感が意識されると、ハンセン指数が年初来高値の更新を続ける香港株市場でも警戒感が広がり、本日は利益確定売りに押され気味となった。人民元高の一服感、市場予想を下回る香港の小売統計、一部企業の財務リスクなども嫌気された。引き続き企業決算への期待感が下支えになったが、ハンセン、H株の両指数はマイナス圏での小動きに終始。レッドチップ指数は堅調な値動きだったが、大引けにかけて小幅ながらも下げに転じた。
代表的なハイテク株のテンセント（00700.HK）が1.27％安と調整。ハンセン指数の足を引っ張り、全体の地合いを重くした。足元で上場来高値の更新が続いており、高値警戒感が意識された。米アップル社の好決算発表を受け、スマホ部品大手に好材料出尽くしの利益確定売りが目立ち、瑞声科技（02018.HK）が2.72％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。舜宇光学科技（02382.HK）も2.23％安に沈んだ。アプリ開発会社の美図公司（01357.HK）はファンドの持ち株売却が伝えられ、5.96％安。
昨日に続いて本土系保険株が売りに押され、中国人民財産保険（02328.HK）が2.66％安、中国人寿保険（02628.HK）が0.78％安。このほか、不動産セクターも全般的にさえず、信用格付けの引き下げが嫌気された融創中国（01918.HK）は2.82％安だった。個別では英国に本拠を置く香港地場銀大手のスタンダードチャータード（02888.HK）が8.06％安。中間決算でも配当を見送ったことが嫌気された。
一方で通信大手が買われ、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.28％高。中国移動（00941.HK）も0.84％高としっかり。鉄鋼・非鉄株の一角が引き続き物色され、新疆新キン砿業（03833.HK）が9.90％高、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が5.55％高、中国アルミ（02600.HK）が2.91％高と買われた。（中国部・畦田）
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