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【7月27日の中国本土市場】
2017.07.27 17:12
主要指数はそろって上昇。上海市場は小幅に続伸し、上海総合指数が前日比0.06％高の3249.78ポイント、B株指数が0.46％高の331.35ポイントだった。深セン市場は3日ぶりに反発し、深セン成分指数が0.95％高の1万395.19ポイント、B株指数が0.34％高の1177.69ポイント。両市場の売買代金は前日比で約2割増加し、概算で5525億元。5営業日ぶりに5000億元を突破する大商いだった。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は15億1400万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は13億2600万元に増加した。
本土市場は本日未明に発表された米連邦公開市場委員会（FOMC）の声明は全般的にハト派的な内容。これにより米ドル安の先安感が強まると、本日の人民元基準レートは対米ドルで急伸し、16年10月以来の上げ幅となった。これが追い風となり、本日の本土市場は2500近い銘柄が上昇。特に深セン創業板（ChiNext）に上場する成長株・中小型株に投資マネーが回帰し、深セン成分指数は後場で上げ幅を広げた。一方で足元堅調だった大型の資源・素材セクターに利益確定売りが目立ち、上海総合指数は概ねマイナス圏で推移。最終的にプラス引けしたが、上げ幅はわずかだった。
業績拡大や振興策への期待感から、浙江省寧波市の地場系銘柄が堅調。寧波港（601018.SS）が9.51％高、寧波建工（601789.SS）が5.88％高、寧波拓普（601689.SS）が1.87％高、寧波銀行（002142.SZ）が0.83％高だった。香港海運大手に買収を正式提案していた中遠海運控股'A'（601919.SS）が引き続き物色され、6.11％高と続伸。ITセクターに投資マネーが流入し、科大訊飛（002230.SZ）が9.93％高、太極計算機（002368.SZ）が5.40％高、恒生電子（600570.SS）が7.05％高、浪潮ソフト（600756.SS）が6.36％高。浪潮電子信息（000977.SZ）は株主割当増資の完了により本日取引を再開し、ストップ高まで買われた。メディア関連株が買われ、中文天地メディア（600373.SS）が4.75％高、人民網（603000.SS）が4.48％高、分衆信息（002027.SZ）が3.90％高。
一方、足元好調だった非鉄セクターに利益確定売りが目立った。洛陽欒川'A'（603993.SS）が6.77％安、中国アルミ'A'（601600.SS）が4.14％安、西部砿業（601168.SS）が4.12％安、雲南リョ業（000807.SZ）が3.54％安。石炭セクターも調整売りに押され、大手のヤン州煤業'A'（600188.SS）が5.23％安。中間期の大幅増益見通しを明らかにしたが、すでに織り込み済みで好材料出尽くしの売りに押された。
B株市場もA株に連れ高し、幅広い銘柄が上昇。上海B株では黄石東貝電器（900956.SS）が3.30％高など、純粋B株の上昇が目立った。深センB株では自動車大手が買われ、指数の上昇に貢献した。（中国部・畦田）
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