中国株ニュース 詳細
【7月21日の香港市場】
2017.07.21 18:04
主要指数はハンセン指数が前日比0.12%安の2万6706.09ポイントと、小幅ながらも10営業日ぶりに反落した。H株指数は続落し、0.55%安の1万787.13ポイント。レッドチップ指数は0.17%高の4231.29ポイントと、わずかに3日続伸した。メインボードの売買代金は前日比で約6%減少し、概算で851億3700万HKドルだった。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が9億5600万元、深セン経由が5億4900万元。
欧州中央銀行(ECB)理事会後の記者会見で、ドラキ総裁は今年秋の理事会で「出口戦略」が議題に上る見通しを表明。欧州の出口戦略が意識され、前日の欧米株市場は軟調だった。さらに国際原油相場も反落。こうした外部環境の悪化を引きずり、週末の香港株市場は利益確定売りに押され気味だった。積極的な買収を続けてきた中国の複数の有力コングロマリットへの信用リスクも意識されると、ハンセン、H株の両指数は弱含んだ。ハンセン指数は小幅ながらもマイナス圏で大引け。一方、足元の中国経済の改善傾向や企業業績・配当を織り込む買いもみられ、レッドチップ指数は総じて小幅高で推移した。
足元好調だったスマホ部品大手の瑞声科技(02018.HK)が11.65%安と急反落し、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。4-6月期の業績が会社予想を下回る可能性があるとのアナリストレポートが出され、利益確定売りが殺到した。利益確定売りは保険セクターに広がり、平安保険(02318.HK)が2.55%安、中国太平(00966.HK)が1.93%安、中国人寿保険(02628.HK)が1.17%安、AIA(01299.HK)が0.75%安。中国国際航空(00753.HK)が2.84%安、中国南方航空(01055.HK)が2.19%安、中国東方航空(00670.HK)が2.17%安と、航空大手3社がそろって値下がりした。このほか、金鉱大手の紫金砿業(02899.HK)は中間決算(速報値)が市場予想に届かず、2.48%安と失望売りに押された。海航実業(00521.HK)が1.63%安など、信用不安が燻るコングロマリット「海航集団」の傘下上場企業もさえない。
一方で香港電力大手の電能実業(00006.HK)が10.55%高と急騰し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。2ケタ増益の中間決算と大規模な特別配当が好感された。親会社の長江基建集団(01038.HK)も同2位の5.92%高。ハイテク関連株の一角が買われ、聯想集団(00992.HK)は人口知能(AI)分野への投資計画を好材料に、2.06%高。通信大手の中国移動(00941.HK)は4G加入件数の順調な伸びを手がかりに、1.93%高だった。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門