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【7月20日の香港市場】

2017.07.20 18:15

 主要指数はハンセン指数が前日比0.25%高の2万6740.21ポイントと、小幅ながらも9営業日連続で上昇した。レッドチップ指数は0.40%高の4223.99ポイントと、わずかに続伸。一方でH株指数は0.12%安の1万846.83ポイントと反落した。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で905億1800万HKドルだった。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が13億4000万元、深セン経由が9億2100万元。

 原油相場の上昇や住宅関連指標の上振れを手がかりに、前日の米国株市場はダウ平均が上昇した。外部環境の改善を受け、本日の香港株市場は主要指数がいずれも小幅高でスタート。その後はハンセン、レッドチップの両指数が概ね小高く推移した。H株指数は前日終値付近でもみ合い、わずかに反落して取引を終了。引き続き中国の景況感改善や堅調な企業業績を織り込む動きがみられ、地合いを下支え。もっとも、香港株は足下で着実に高値更新を続けてきたことで、過熱感や利益確定による売り圧力もみられた。

 スマホ部品の大手サプライヤーである瑞声科技(02018.HK)は引き続き好業績期待の買いが入り、5.82%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。スマホの国内大手でもある中興通訊(00763.HK)は好業績の中間決算(速報値)を明らかにし、9.78%高と急騰した。本土系不動産株も堅調。大連万達集団が展開する観光・ホテル事業の共同買収計画を融創中国(01918.HK)と広州富力地産(02777.HK)が正式発表したことで、融創中国は14.18%高、広州富力地産は6.81%高と買い進まれた。業界内の巨額のM&Aが投資マインド改善につながり、中国恒大(03333.HK)が8.12%高、中国海外発展(00688.HK)が2.75%高。このほか、香港金融株の香港交易所(00388.HK)が4.04%高と買い進まれた。大手投資銀行による目標株価引き上げが好感された。

 一方で香港のマンション価格の下落見通しが強まり、地場系不動産株が軟調。恒基地産(00012.HK)が1.63%安、信和置業(00083.HK)が1.07%安、長江地産(01113.HK)が0.64%安に沈んだ。また、本土系の石炭・鉄鋼・非鉄セクターが反落。前日に流れた国有非鉄大手同士の合併観測が後退したことが利益確定売りのきっかけになった。馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が4.66%安、江西銅業(00358.HK)が3.35%安、鞍鋼(00347.HK)が3.19%安、ヤン州煤業(01171.HK)が2.98%安などに沈み、H株指数の足を引っ張った。個別では広告セクターの新華通訊頻媒(00309.HK)が27.39%安と急落。株式交換による同社の買収を目指していた中国華仁医療(00648.HK)だが、株主総会での否決にともない、進めていた公開買付が急遽失効したことが嫌気された。(中国部・畦田)
 
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