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【7月18日の中国本土市場】

2017.07.18 17:06

 主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比0.34%高の3187.56ポイント、B株指数が0.87%高の324.43ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反発し、0.47%高の1万103.76ポイント。B株指数は反発し、0.84%高の1153.22ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約28%減少し、概算で4124億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は11億2900万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も9億6900元の買い越しだった。

 昨日の中国本土市場は幅広い銘柄が売られ、上海総合指数は前営業日比で1.42%安、深セン成分指数が3.56%安となった。両市場合計の売買代金も膨らみ、5日ぶりに5000億元を上回った。先週末に開かれた5年に1度の全国金融工作会議では、デレバレッジ(負債圧縮)のほか、IPO(新規公開)加速が強調された。これを受け、金融の引き締めや株式需給悪化への懸念が強まり、昨日の中小型株を中心とした売りにつながったもようだ。

 本日の上海市場は、投資家心理の悪化が続き、上海総合指数が低く寄り付いた。節目の3200ポイントを割っていることもあり、ザラ場に入ると買い戻す動きが優勢となり、プラスに転じた。だが、積極的な買いは続かず、前場の中盤からは下げ幅を拡大。後場寄り直後に本日の安値を付けた。その後は再び買い戻す動きとなり、終盤で上げに転じると、本日の高値付近で引けた。上海市場は全体の7割近くの銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割あまりだった。商いは昨日に比べ落ち込んだ。

 上海A株の主要セクターでは、保険株はまちまちだったが、銀行株や二大石油株は軒並み軟調だった。こうしたなか、鉄鋼株や石炭株が大幅高。鉄鋼株では方大スチール(600507.SS)がストップ高だったほか、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が7.96%高、南京鋼鉄(600282.SS)が6.13%高。石炭株では北京昊華エナジー【売付のみ】(601101.SS)、山煤国際エナジー【売付のみ】(600546.SS)がストップ高だった。石炭価格の異常な変動を抑えるため、良質な炭鉱の操業を加速する方針などを国家発展改革委員会が示し、これが材料視されたもようだ。

 B株市場は上海と深センのいずれも全体の8割半の銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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