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【7月13日の中国本土市場】
2017.07.13 17:32
主要指数はいずれも小幅に反発した。上海市場は4日ぶりに上昇し、上海総合指数が前日比0.64%高の3218.16ポイント、B株指数が0.54%高の329.64ポイント。深セン市場でも深セン成分指数が4日ぶりに反発し、0.12%高の1万466.10ポイントだった。B株指数は反発し、0.35%高の1165.62ポイント。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約3%減少し、概算で4380億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は7億9000万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は6億5200万元だった。
本日の上海総合指数は前引けにかけて上げ幅を広げると、後場は節目の3200ポイント台を維持して大引け。上海市場はやや値上がり銘柄の方が多かった。深セン成分指数は概ね前日終値を挟んでもみ合い、かろうじて小幅高で取引を終了。深セン市場は逆に値下がり数が上回った。市場予想を上回る中国の貿易統計や中国人民銀行(中央銀行)による中期流動性ファシリティー(MLF)を通じた資金供給などが好材料視された。一方で前日夜発表の6月のマネーサプライM2の伸び率が過去最低にとどまったことで、金融引き締めによるマネー減少への警戒感も燻る状況。全国金融工作会議を前にリスク回避の売りが特に深セン上場の中小型株に目立った。
中国の金融改革を織り込む買いが入り、保険セクターが反発。新華人寿保険'A'(601336.SS)が5.34%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.93%高、平安保険'A'(601318.SS)が2.01%高と、大手が買い戻された。中国人民銀行のMLF実施が好感され、中国銀行'A'(601988.SS)が1.60%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.57%高、交通銀行'A'(601328.SS)が1.49%高など、大型銀行株が上海総合指数の上昇に貢献。また、昨日に続いて西北地区のインフラ建設関連株が上昇。西蔵天路(600326.SS)と四川路橋建設(600039.SS)、重慶渝開発(000514.SZ)がストップ高、成都路橋工程(002628.SZ)が5.70%高、西蔵城市発展(600773.SS)が5.20%高。石炭、鋼材、非鉄金属、レアアース、紙・パルプ価格の上昇トレンドがあらためて織り込まれ、北方稀土(600111.SS)が8.15%高、神火煤電(000933.SZ)が4.82%高、宝山鋼鉄(600019.SS)が1.83%高、山鷹ペーパー(600567.SS)が1.31%高。
一方、住宅開発大手の万科企業'A'(000002.SZ)が4.04%安に沈み、「雄安新区」プロジェクトへの参加を伝えた一部報道を否定したことが悪材料視された。「雄安新区」関連の銘柄は概ねさえず、天津創業環保'A'(600874.SS)が4.89%安、北京キャピタル(600008.SS)が2.28%安。また、上期の新車販売台数がマイナス成長となったことから、自動車株の一角が低調。華域汽車(600741.SS)が3.46%安、国機汽車(600335.SS)が3.28%安、上海汽車(600104.SS)が1.45%安に沈んだ。
なお、B株市場は値上がり数の方が多く、上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が2.19%高と続伸して、指数の上昇に貢献。深センB株では鉄鋼株の本鋼板材(200761.SZ)が1.70%高と買われた。(中国部・畦田)
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