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【7月12日の中国本土市場】
2017.07.12 17:38
主要指数はいずれも小幅安に沈んだ。上海市場は3日続落となり、上海総合指数が前日比0.17%安の3197.54ポイント、B株指数が0.03%安の327.84ポイント。深セン市場でも深セン成分指数が0.13%安の1万453.19ポイントと、同じく3日続落した。B株指数は6日ぶりに反落し、0.06%安の1161.47ポイント。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約2%減少し、概算で4485億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は6億500万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は10億7900万元だった。
本日の本土株市場は1800近い銘柄が値下がり。一方で値上がり数は1300を下回った。上海総合指数は小安くもみ合い、後場は節目の3200ポイントを下回った。6営業日ぶりに同ポイントを割り込んで大引け。中国人民銀行(中央銀行)が買いオペを実施し、差し引きで約200億元を市場に供給。ネットでの資金供給は先月19日以来のことだった。これにより金融引き締めへの懸念はやや和らいだものの、全国金融工作会議を今週末に控えて引き続き投資家心理は低調だった。
根強い引き締めへの警戒感から、保険株が軟調。太平洋保険'A'(601601.SS)が2.98%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.16%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.40%安に沈んだ。燃料炭価格の上昇によるコスト増が懸念され、発電セクターが下落。大唐国際発電'A'(601991.SS)が1.77%安、華能国際電力'A'(600011.SS)が1.66%安、上海電力(600021.SS)が1.57%安、吉林電力(000875.SZ)が0.97%安。Eコマース最大手のアリババグループが社内に専門組織を設置し、小売事業を強化する方針を表明。これによる競争激化が懸念され、小売セクターが軟調だった。茂業商業(600828.SS)が5.05%安、永輝スーパー(601933.SS)が2.89%安、重慶デパート(600729.SS)が1.93%安、徐家匯商城(002561.SZ)が1.67%安。
四川省とチベット自治区を結ぶ新たな鉄道建設の観測が伝わり、チベット関連の銘柄が上昇。西蔵天路(600326.SS)と西蔵城市発展(600773.SS)がストップ高で引けた。チベットと隣接する新疆ウイグル自治区の地場系銘柄も物色され、新疆衆和(600888.SS)が6.56%高、新疆天業(600075.SS)が4.50%高。電気自動車(EV)の購入補助金政策が延長される見通しが高まり、国軒高科(002074.SZ)が2.85%高、徳賽電池(000049.SZ)が1.66%高など、電池メーカーも買われた。石炭・非鉄セクターは販売価格の上昇傾向を追い風に買い戻され、廈門タングステン(600549.SS)が3.41%高、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が2.83%高。
なお、B株市場もA株に連れ安し、値下がり銘柄の方が多かった。それでも上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が0.45%高としっかり。深センB株では山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が好業績見通しから1.59%高と買われ、それぞれ指数の下げ幅を縮めた。(中国部・畦田)
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