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【7月11日の中国本土市場】
2017.07.11 17:18
主要指数は深センB株を除き、小幅に続落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.29％安の3203.03ポイント、B株指数が0.64％安の327.94ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.36％安の1万467.71ポイント。一方、B株指数はかろうじて5日続伸し、0.40％高の1162.21ポイントだった。両市場の売買代金（速報値）は前日比で約9％減少し、概算で4574億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は1億6300万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は7億5400万元だった。
本日の本土株市場は2400以上の銘柄が値下がり。値上がりは600銘柄前後にとどまった。上海総合指数は後場で上げに転じる場面もみられたものの、概ね軟調に推移。もっとも、3200ポイントを下値に底堅く、下げ幅は限られた。中国の金融引き締めへの警戒感や統計発表前の様子見ムードなどが広がり、利益確定の動きが活発化。全般的に神経質な地合いに終始した。一方で中間期での業績回復、利益拡大を織り込む買いも個別にみられた。
足元堅調だった石炭、鉄鋼・非鉄セクターに利益確定売りが目立った。洛陽欒川'A'（603993.SS）が6.45％安、方大スチール（600507.SS）が4.02％安、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が3.35％安、河鋼（000709.SZ）が1.57％安、中煤能源'A'（601898.SS）が1.48％安。前日に好業績見通しから大幅高となった製紙大手の山東晨鳴紙業'A'（000488.SZ）だが、本日は好材料出尽くしから3.91％安と調整した。また、人工知能（AI）を含むハイテク関連のテーマ株も調整し、科大訊飛（002230.SZ）が7.75％安、東旭光電科技'A'（000413.SZ）が5.41％安。
一方で中間期での貸出利ザヤの改善が織り込まれ、銀行セクターがしっかり。平安銀行（000001.SZ）が6.88％高、招商銀行'A'（600036.SS）が3.52％高、浦東発展銀行（600000.SS）が2.15％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.97％高と買われ、指数の下げ幅を縮めた。中国政府の養老保険発展に向けた指導意見が材料視され、保険株が上昇。生保最大手の中国人寿保険'A'（601628.SS）は4.64％高と買い進まれた。
なお、B株市場はA株に連れ安し、幅広い銘柄が値下がりした。それでも深センB株では自動車ディーラーの深セン特力集団（200025.SZ）が上昇率1位の5.94％高、自動車大手の長安汽車（200625.SZ）が同3位の2.50％高と買い進まれ、指数の小幅続伸に貢献した。（中国部・畦田）
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