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【7月10日の香港市場】

2017.07.10 18:19

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は3日ぶりに反発し、前営業日比0.62%高の2万5500.06ポイント。H株指数は3日続落し、0.36%安の1万214.58ポイント。レッドチップ指数は小反発し、0.03%高の3955.55ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約14%増加し、概算で801億8600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が24億800万元、深セン経由が7億4000万元だった。

 先週末のニューヨーク市場は雇用統計の上振れを好感し、ダウ平均が3日ぶりに反発。米長期金利の上昇を受け、金融株が買われたほか、主なハイテク株が反発した。外部環境の好転を受け、香港市場は主要指数が朝方から上げ幅を拡大。ハンセン指数は終日堅調だったが、H株指数は時価総額の大きな石油株や銀行株が重荷となり、後場の中盤で下げに転じた。レッドチップ指数も終盤で上げ幅を縮めた。メインボードの売買代金は3日ぶりに800億HKドルを上回り、本土からの売買が全体の約13%を占めた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、ニューヨーク市場で金融株が買われた影響で、英系金融大手のHSBC(00005.HK)が上昇率3位の1.98%高だったほか、米系保険大手のAIA(01299.HK)はアナリストに目標株価を引き上げられたこともあり、同5位の1.62%高だった。米国市場でハイテク株が買われたことを好感し、スマートフォン部品製造の瑞声科技(02018.HK)が上昇率4位の1.89%高、SNS大手のテンセント(00700.HK)が0.96%高だった。

 幅広い銘柄が買われるなか、原油相場の下落を嫌気し、中国石油天然気(00857.HK)が下落率1位の1.44%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.69%安、中国石油化工(00386.HK)が0.42%安。本土系銀行株の一角も軟調で、中国銀行(03988.HK)が0.55%安、中国工商銀行(01398.HK)が0.20%安、交通銀行(03328.HK)が0.18%安。8月から銀行の基礎的金融サービスの一部手数料が撤廃されることが嫌気されたもようだ。

 そのほかでは、公開買付(TOB)を提案された東方海外(00316.HK)が20.00%高。提案した側の中遠海運控股(01919.HK)にはポジティブな評価が相次ぎ、5.40%高となった。山東晨鳴紙業'H'(01812.HK)は17年6月中間決算が大幅増益となる見通しを明らかにし、5.74%高だった。万達酒店発展(00169.HK)は46.55%高。観光事業を融創中国(01918.HK)に売却すると発表し、これが材料視された。(中国部・千原)
 
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