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中遠海運控股、上海ポートと共同で東方海外を買収へ

2017.07.10 09:50

 中遠海運控股(01919.HK)は7日、上海ポート(600018.SS)と共同で東方海外(00316.HK)の全株式を対象にボランタリー・オファー(公開買付)を実施すると発表した。1株あたりの提示価格は78.67HKドルを予定。全株式を買い付けた場合、最大492億3120万HKドルを投じることになり、買付側は借入などでまかなう。東方海外の筆頭株主は全保有株(現在の発行済み株数の68.7%)の売却を確約しており、この分は中遠海運控股が58.8%、上海ポートが9.9%が取得する予定。筆頭株主の保有株以外については、すべて中遠海運控股が買い取るという。

 提示価格の78.67HKドルは2017年7月6日の終値57.10HKドルを37.8%上回る水準。中遠海運控股は東方海外の上場維持を約束している。世界各国で海運事業を手がける東方海外を傘下に収めることで、中遠海運控股は400隻以上の船舶を保有する世界的な海運会社ととなり、規模拡大とシナジー効果の発揮、航路拡充やコスト削減などが見込めると説明。また、買収後の東方海外は引き続き香港を本拠に独自のブランドで事業を展開し、中遠海運控股グループの主力企業としてさらなる成長を目指すという。このほか、上海市の港湾会社である上海ポートは中遠海運控股と東方海外との提携を強化することで、収益基盤の強化を図るとしている。

 一連の計画の発効には中国、欧州当局の独占禁止法審査を通過することなど、複数の条件をクリアする必要があり、必ずしも成立するとは限らないと注意喚起している。

 なお、今回の計画をめぐり、中遠海運控股のA株は2017年5月17日に売買を停止。上海証券取引所による審査を控え、引き続き売買を停止するという。
 
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【出所】香港証取サイト上の公告(2017/07/07)

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