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【7月7日の中国本土市場】
2017.07.07 17:12
主要指数はそろって3日続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.17%高の3217.95ポイント、B株指数が0.15%高の330.73ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.01%高の1万563.71ポイント、B株指数が0.19%高の1156.62ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約2%減少し、概算で4663億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しが続き、売越額は1億2800万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億8200万元だった。
欧州中央銀行(ECB)が金融緩和の縮小に向けて動くとの観測が広がり、欧州主要国の国債利回りが上昇。米国債の利回りも上昇し、株式市場に流れるマネーが減少するとの見方から、ダウ平均が続落した。ナスダック総合株価指数は約1カ月半ぶりの安値。海外の金融情勢の変動が中国本土にも伝わり、上海総合指数は低く寄り付いた。じりじりと下げ幅を広げ、前場の中盤で節目の3200ポイントを割り込んだが、ここで押し目買いが入った。大台を回復して前場を終了し、後場に入ってからも下げ幅を縮小。後場の中盤で上げに転じ、小幅高で引けた。上海市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の5割だった。
上海A株市場の主要セクターは、昨日堅調だった保険株や二大石油株が反落し、相場の重荷となった。銀行株は昨日に続き、まちまちだった。このほかでは、非鉄金属株が引き続き堅調。広晟有色金属【売付のみ】(600259.SS)、華鈺砿業(601020.SS)、北方稀土(600111.SS)、廈門タングステン(600549.SS)がストップ高だった。レアメタル産業の業界整理に向けた専門家チームが発足したと伝わり、これが材料視された。違法操業などを取り締まると見込まれ、市場の改善につながると業界関係者はコメントしている。
グラフェン関連株の方大炭素(600516.SS)はストップ高。グラフェンをめぐるイベントが江蘇省常州市で開かれ、注目を集めたもようだ。石炭株も引き続き堅調で、山煤国際エナジー【売付のみ】(600546.SS)が5.46%高、陝西煤業【売付のみ】(601225.SS)が4.95%高、恒源煤電【売付のみ】(600971.SS)が4.59%高。また、製品価格の上昇を好感し、セメント株や製紙株も堅調だった。個別の材料があった銘柄では、大秦鉄路(601006.SS)が5.98%高。2017年6月中間決算が前年同期比で約90%の増益となる見通しを明らかにし、これが材料視された。
上海B株市場は全体の6割半の銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の6割だった。(中国部・千原)
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