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【7月5日の香港市場】
2017.07.05 18:31
主要指数は小幅に反発した。ハンセン指数は前日比0.52％高の2万5521.97ポイント、H株指数は0.72％高の1万380.73ポイント、レッドチップ指数は0.18％高の3971.44ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約15％減少し、概算で843億3300万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が19億6100万元、深セン経由が7億7900万元だった。
独立記念日で前日の米国株市場が休場だったことから、本日の香港株市場はやや方向感に乏しい地合いとなった。前日の株安の流れを引きずり、朝方の主要指数は小安くもみ合う展開。だが、ハンセン、H株の両指数は前場の中盤、レッドチップ指数は大引けにかけて上げに転じ、いずれも小幅高で取引を終えた。足元発表された中国の景況感指数が堅調だったことから、これから発表される中国経済の各種統計への期待感が続き、全体の地合いを支えた。一方で北朝鮮をはじめとする地政学リスクは燻り続け、上値の重さも目立った。
前日急落した大型IT株のテンセント（00700.HK）が0.66％高と反発し、地合い全体の改善に貢献。先ごろ明らかにした大手テレビメーカーのTCL多媒体（01070.HK）との提携強化があらためて材料視された。TCL多媒体は本日、3.06％高で大引け。ITセクターの一角が反発し、美図公司（01357.HK）が5.69％高、IGG（00799.HK）が1.52％高、博雅互動（00434.HK）が0.60％高。上期の国内自動車販売台数の増加を織り込み、自動車セクターが上昇した。3割増の販売増となった広州汽車（02238.HK）は10.27％高と急騰した。ディーラー大手の正通汽車（01728.HK）も6.70％高。販売台数の大幅増が確実な吉利汽車（00175.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる2.36％高。
また、保険セクターが堅調だった。地場系の大手投資銀行が下期の推奨銘柄に指定したことで、平安保険（02318.HK）が上昇率1位の3.66％高。新華人寿保険（01336.HK）が5.59％高、中国人民財産保険（02328.HK）が2.71％高だった。個別では建材セクターの中国中材（01893.HK）が5.83％高。中間決算での大幅増益見通しが好材料視された。
一方、アナリストが4－6月期の収益悪化見通しを示したことで、通信セクターが下落。中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が4.08％安、中国移動（00941.HK）が1.27％安と、ハンセン指数構成銘柄の下落率1～2位に沈み、レッドチップ指数の上げ幅も縮めた。（中国部・畦田）
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