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【6月29日の中国本土市場】
2017.06.29 17:23
主要指数は小幅に反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.46％高の3188.06ポイント、B株指数が0.37％高の327.08ポイント。深セン市場は3日ぶりに上昇し、深セン成分指数が0.57％高の1万511.86ポイント、B株指数が0.47％高の1146.93ポイント。両市場の売買代金は前日比で約5％減少し、概算で3515億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は再び買い越しに転じ、買越額は一気に22億1700万元に拡大した。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は引き続き買いが多く、買越額は10億2100万元に増加した。
本日の本土市場は2000以上の銘柄が上昇。上海総合指数は小幅高でのもみ合いが続き、そのまま大引け。再び3200ポイント突破を視野に入れた。国内の商品先物相場の上昇、前日の米国株・国際原油相場の上昇にともなう外部環境の改善などが支援材料になった。半期末を明日に控えてドレッシング買いも散見された。一方で金融市場の資金逼迫感は燻り、商いは一段と縮小。全般的に上値は重く、指数の上げ幅も限られた。
石炭相場の上昇や大規模なM&Aの思惑などを背景に、石炭セクターが堅調。西山煤電（000983.SZ）が4.38％高、平煤（601666.SS）が1.54％高、中煤能源'A'（601898.SS）が0.85％高と、物色された。鉄鋼セクターの一角も続伸し、本鋼板材'A'（000761.SZ）が2.17％高、河鋼（000709.SZ）が0.47％高、包鋼鋼聯（600010.SS）が0.45％高。また、セメント株が動意付き、最大手クラスの安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が5.00％高、北京金隅'A'（601992.SS）が1.55％高、祁連山セメント（600720.SS）が1.02％高。前日の米国株でハイテク銘柄が反発したことが好感され、A株市場でもIT関連株が堅調。新大陸電脳（000997.SZ）が7.29％高、科大訊飛（002230.SZ）が5.95％高、四維図新（002405.SZ）が5.30％高、紫光（000938.SZ）が4.25％高だった。
一方で半期末が間近に迫り、杭州銀行（600926.SS）が0.46％安、江蘇銀行（600919.SS）が0.31％安など、地方銀行株の一角が軟調。発電セクターの一部も燃料炭価格の上昇による採算性悪化が懸念された。華能国際電力'A'（600011.SS）が1.02％安、大唐国際発電'A'（601991.SS）が0.86％安。
なお、B株市場はA株に連れ高し、6割半の銘柄が上昇。上海B株では石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率1位の2.06％高と買われ、指数の上昇に貢献した。深センB株では自動車販売会社の深セン特力集団（200025.SZ）が8.06％高と急伸し、上昇率1位。また、酒造株が買われ、前日の下落率1位だった張裕葡萄酒（200869.SZ）は0.89％高と反発した。（中国部・畦田）
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