中国株ニュース 詳細
【6月27日の中国本土市場】
2017.06.27 17:35
主要指数は小動きに終始し、まちまちだった。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前日比0.18％高の3191.19ポイント。B株指数は続伸し、0.24％高の327.09ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が小幅ながらも3営業日ぶりに反落し、0.02％安の1万535.36ポイント。B株指数は5日ぶりの調整で、0.02％安の1144.34ポイント。両市場の売買代金は前日比で約13％減少し、概算で3829億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は一気に買いが膨らみ、前日の売り越しから一転して本日は19億9400万元の買い越しだった。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額も7億5000万元に増加。
本土市場は方向感に乏しい地合いに終始。上海総合、深セン成分の両指数は概ね弱含んだ値動きとなったが、上海総合指数は大引けにかけて小幅ながらもプラスに戻した。全体の値上がり銘柄数は値下がり数をやや上回る程度。5月の工業企業利益の伸びが加速したほか、李克強首相が夏季ダボス会議開幕式の挨拶で通年の成長率目標の達成に自信を示し、人民元高なども好材料に加わった。一方で中間期末を控えて金融市場の流動性低下が引き続き警戒され、商いも減少。また、上海総合指数が先週の上昇を通じて3200ポイント突破を視野に入れたことで、当面の利益を確定する動きも目立った。
銀行株の一角が上昇。招商銀行'A'（600036.SS）は5.72％高と動意付き、約10年ぶりの高値となった。足元の石炭価格の上昇トレンドをあらためて織り込み、安源煤業【売付のみ】（600397.SS）がストップ高、平煤（601666.SS）が1.37％高と、中小型の石炭株がしっかり。鋼材価格の先高感もみられ、方大スチール（600507.SS）が5.95％高、南京鋼鉄（600282.SS）が2.84％高、撫順特殊鋼（600399.SS）が0.80％高と、鉄鋼株が値上がりした。また、夏季のレジャーシーズンが本格的に到来し、観光関連株が上昇。京西旅游（000802.SZ）が6.08％高、黄山旅行開発'A'（600054.SS）が3.18％高だった。
一方で航空大手の中国南方航空'A'（600029.SS）が大規模な増資プランを発表。需給懸念が広がり、2.76％安に沈んだ。これに追随し、ライバルの中国国際航空'A'（601111.SS）が1.89％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が1.01％安。不動産セクターが全般的にさえず、連日の連騰を経て万科企業'A'（000002.SZ）が3.54％安と利益確定売りに押された。このほか、北京首都開発（600376.SS）が1.12％安、華夏幸福基業（600340.SS）が0.71％安、保利房地産（600048.SS）が0.68％安。
なお、上海B株は6割の銘柄が上昇。石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.89％高と買われ、指数の上昇にも貢献した。一方、深センB株は値上がり・値下がり数が拮抗。ワイン大手の張裕葡萄酒（200869.SZ）が下落率1位の1.39％安に沈み、指数の足を引っ張った。（中国部・畦田）
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価（価格）の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失（為替差損）が生じるおそれがあります。上場投資信託（ETF）は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券（REIT）は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門
