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【6月22日の香港市場】
2017.06.22 18:31
主要指数はハンセン指数が前日比0.07％安の2万5674.53ポイントと、小幅に3日続落した。一方でH株指数は0.08％高の1万402.76ポイント、レッドチップ指数は0.48％高の4008.45ポイントと、いずれも3日ぶりに小反発。メインボードの売買代金は前日比で約2％増加し、概算で780億5100万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が15億6300万元、深セン経由が5億6600万元だった。
前日のニューヨークWTI原油先物は供給過剰への警戒感が消えずに大幅に続落。一時は昨年8月以来の安値を付けた。これが嫌気され、米国株市場でもダウ平均が続落。外部環境がやや悪化し、本日の香港株市場ではハンセン、H株の両指数が小安く寄り付いた。その後はMSCIのA株正式採用を手がかりに堅調推移する上海総合指数に追随し、主要指数は上げ幅を広げて前引け。もっとも、上海A株が軟調に転じた後場は調整圧力が強まり、ハンセン指数はもみ合いながらも小幅安で取引を終了。H株、レッドチップの両指数はかろうじてプラス圏で引けた。引き続き中国の金融引き締め、流動性低下への懸念や原油安などが嫌気された。
本日も原油相場の下落が嫌気され、三大石油株が軟調。中国石油天然気（00857.HK）が0.41％安、中国海洋石油（00883.HK）が0.35％安、中国石油化工（00386.HK）が0.32％安と振るわなかった。大手投資銀行が中国自動車業界の収益見通しを引き下げたことから、東風汽車集団（00489.HK）が2.89％安、和諧新能源汽車（03836.HK）が2.61％安、北京汽車（01958.HK）が2.41％安など、自動車セクターがさえない。鉄鋼・非鉄セクターが概ね軟調で、洛陽欒川（03993.HK）が5.20％安、中国アルミ（02600.HK）が2.72％安、重慶鋼鉄（01053.HK）が0.90％安、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が0.35％安。
一方で非鉄セクターの中でも中信大モウ（01091.HK）は11.68％の逆行高だった。中間期の黒字転換見通しがサプライズとなり、積極的に買い戻された。また、都市ガス大手の中国燃気（00384.HK）も17年3月本決算が大幅増益となり、9.23％高と急伸。業績期待の買いが同業他社に入り、蘇創燃気（01430.HK）が8.17％高、港華燃気（01083.HK）が2.78％高、新奥能源（02688.HK）が2.35％高と物色された。
また、来月1日からの実質的な卸電力価格の引き上げを決定し、電力セクターが堅調。華潤電力控股（00836.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる4.80％高で引けたほか、華電国際電力（01071.HK）が1.70％高、大唐国際発電（00991.HK）が1.52％高、華能国際電力（00902.HK）が1.21％高。中国政府は養老保険販売への支援策を取りまとめたことで、中国人寿保険（02628.HK）が1.89％高、太平洋保険（02601.HK）が1.87％高、中国太平（00966.HK）が1.85％高など、保険セクターが上昇した。（中国部・畦田）
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