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【6月21日の中国本土市場】
2017.06.21 17:25
主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって反発し、上海総合指数が前日比0.51％高の3156.21ポイント、B株指数が0.09％高の324.07ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.76％高の1万367.17ポイント。B株指数は反発し、0.24％高の1124.07ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約2％減少し、概算で3922億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は買い越しに転じ、買越額は4億7700万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は10億5000万元の買い越しだった。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス（MSCI新興市場指数）にA株を組み入れることが発表された。正式な組み入れは来年6月からで、大型株222銘柄が対象となる見込み。百数十億米ドルに上るマネーがA株市場に流入すると、複数のアナリストが見込んでいる。
MSCI新興市場指数にA株が組み入れられるというニュースを受け、上海総合指数は高く寄り付いた。ただ、すでに一定程度は織り込まれていたことから、ザラ場に入ると利益確定売りに押され、下げに沈んだ。すぐにプラスに切り返し、前場の中盤まで上げ幅を広げたが、その後は徐々に売りに押され、後場の序盤で再び下げに転じた。後場の終盤に入ると、再び買いが優勢となり、本日の高値付近で引けた。上海市場は上昇銘柄の方がやや多かった。深セン市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株が総じて堅調だったことから、深セン成分指数は上昇した。
MSCI新興市場指数にA株が組み入れられることを受け、ゴールドマン・サックスは買い推奨銘柄を発表。その推奨銘柄の本日の動きをみると、華夏幸福基業（600340.SS）が4.11％高、伊利実業（600887.SS）が3.88％高、平安保険'A'（601318.SS）が2.76％高、茅台酒（600519.SS）が1.37％高、三一重工（600031.SS）が0.13％高だった。
UBSが推奨する銘柄も堅調で、美的集団（000333.SZ）が4.67％高、宜賓五糧液（000858.SZ）が4.61％高、中国国旅（601888.SS）が3.10％高、国投電力（600886.SS）が1.02％高だった。
そのほかでは「滬股通」や「深股通」での売買が活発な銘柄が全体的に堅調。海信科龍電器'A'（000921.SZ）が9.42％高、海康威視（002415.SZ）が6.71％高、上海エアポート（600009.SS）が6.10％高、北京同仁堂（600085.SS）が5.22％高、青島ハイアール（600690.SS）が4.94％高、中興通訊'A'（000063.SZ）が4.34％高、上海電気'A'（601727.SS）が4.26％高、片仔コウ薬業（600436.SS）が4.01％高、上海汽車（600104.SS）が3.16％高だった。
上海B株市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の半数だった。（中国部・千原）
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