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【6月20日の中国本土市場】

2017.06.20 17:02

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも小反落し、上海総合指数が前日比0.13%安の3140.01ポイント、B株指数が0.08%安の323.78ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が小幅に続伸し、0.25%高の1万288.52ポイント。B株指数は4日ぶりに小反落し、0.07%安の1121.35ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約14%増加し、概算で3983億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は9300万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は4億9400万元の買い越しだった。

 上海市場は方向感を欠く展開。上海総合指数は小高く寄り付いたものの、すぐに下げに沈んだ。前場の中盤で底を打った後、上げに転じて前場を終了。後場は小幅高で始まったが、序盤を過ぎてからはマイナス圏で推移した。上海市場は全体の5割あまりの銘柄が下落。深セン市場は下落銘柄の方が多かったものの、深セン成分指数はわずかに上昇した。

 MSCIエマージング・マーケット・インデックスのA株採用をめぐる判断が21日未明にも明らかになることから、様子見ムードが強かった。採用の可能性については五分五分と予想するアナリストが多いもよう。採用で恩恵を受ける銘柄は、すでに上げ幅を積み重ねていると一部のアナリストは指摘し、結果を受けて利益確定売りが出る可能性もあるという。また、採用されたとしても、A株の構成比は小さく、マーケットへの影響は小さいという意見も聞かれる。

 上海A株市場の主力セクターでは、保険株が軟調。銀行株と石油株はまちまちだった。こうしたなか天津創業環保'A'(600874.SS)が4.90%高など、北京の副都心「雄安新区」の関連銘柄が堅調。また、設備関連や建設関連の銘柄も上昇が目立った。

 上海B株市場は上昇銘柄の方が多かったものの、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率1位の0.87%安となったことが影響し、上海B株指数はわずかに下落した。深センB株市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株の一角が堅調だったことから、深センB株指数の下落率は小幅にとどまった。(中国部・千原)

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