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【6月19日の中国本土市場】

2017.06.19 17:06

 主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比0.67%高の3144.37ポイント、B株指数が0.43%高の324.05ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.70%高の1万262.79ポイント。B株指数は3日続伸し、0.32%高の1122.19ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約3%減少し、概算で3510億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は12億300万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は11億9500万元の買い越しだった。

 上海総合指数は先週末の終値付近で寄り付き、ザラ場に入ると上げ幅を拡大。前場の終盤で一段高となった。後場寄り直後に本日の高値を付けた後は、売りが膨らみ、上げ幅をやや縮小。後場の終盤で再び買いが入った。上海市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割あまりだった。ただ、商いは少なく、両市場合計の売買代金は2日連続で4000億元を下回った。

 中国人民大学などが共同発表したマクロ経済分析と予測によると、2017年1-6月期の国内総生産(GDP)成長率は6.8%、通年では6.7%の見通し(2017年の財政赤字率が3%、人民元相場が1米ドル=7元と仮定した場合)。中国経済の下振れ懸念がやや後退したうえ、国債市場マーケットメーカー支援策の発表や流動性の供給もあり、株価の追い風となったもようだ。また、MSCIエマージング・マーケット・インデックスのA株採用をめぐる判断が21日未明にも明らかになることから、期待感も買いを後押しした。

 上海A株市場では主力の銀行株や保険株が総じて堅調。ただ、四大国有銀行は5月の貸出純増額は前月に比べ伸び悩み、うち3銘柄が下落した。こうしたなか石炭株の上昇が目立ち、大手の中煤能源'A'(601898.SS)が2.51%高。最大手の神華集団が中継港での価格を引き上げたことなどが材料視された。また、「一帯一路」の関連株や軍需株の上昇が目立った。

 B株市場は上海と深センのいずれも全体の6割あまりの銘柄が上昇した。(中国部・千原)

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