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【6月15日の中国本土市場】
2017.06.15 17:23
主要指数は小幅に反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.05%高の3132.48ポイント、B株指数が0.53%高の323.06ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.69%高の1万221.69ポイント、B株指数が0.22%高の1117.45ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約8%増加し、概算で4131億元。4日ぶりに4000億元を上回った。なお、香港経由のA株投資はそろって買い越しに転換。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は14億3400万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は8億6900万元に達した。
本日の上海総合指数は前日終値付近で小幅にもみ合い、わずかながらもプラス圏で引けた。未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)が事前予想通りに利上げを発表。重要イベント通過によるアク抜け感が広がった。一方で発表された中国の5月のマネーサプライM2が低い伸びにとどまったことから、金融引き締めへの警戒感も継続。銀行当局幹部の失脚も伝わり、売り買いが交錯する展開となった。
その中で両市場全体をみると、最終的に7割半の銘柄が上昇。クラウド、ビッグデータ、人工知能に関するフォーラムが上海市で開かれ、中国IT大手が相次いで新製品・サービスを発表。また、政府幹部が5G(第5世代移動通信)技術の研究開発を加速する方針を示した。こうしたことを材料に、IT・通信関連の銘柄が堅調。天水華天(002185.SZ)が9.24%高、恒生電子(600570.SS)が6.62%高、江蘇長電科技(600584.SS)が4.99%高、中科金財(002657.SZ)が4.25%高、鵬博士(600804.SS)が3.82%高だった。建設・建材セクターが買い進まれ、中建西部建設(002302.SZ)がストップ高、竜元建設(600491.SS)が3.73%高、中材国際(600970.SS)が2.57%高だった。
一方で市場予想を下回るマネーサプライなどが嫌気され、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.94%安、招商銀行'A'(600036.SS)が1.73%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.44%安と大型銀行株がさえない。生保最大手の中国人寿保険'A'(601628.SS)も1.27%安と低迷し、そろって指数の足を引っ張った。
B株市場も多くの銘柄が値上がりし、値下がりはわずか11銘柄だった。上海B株は地場系の中小型株が物色され、上海神奇製薬(900904.SS)が2.22%高、上海宝信ソフト(900926.SS)が2.13%高で、上昇率1~2位。深センB株では純粋B株が堅調に推移し、重慶建設摩托車(200054.SZ)が3.47%高、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が1.93%高で、上昇率1~2位に入った。(中国部・畦田)
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