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【6月14日の中国本土市場】
2017.06.14 17:26
主要指数はいずれも反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.73％安の3130.67ポイント、B株指数が0.58％安の321.34ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.71％安の1万151.53ポイント、B株指数が0.05％安の1114.98ポイントだった。両市場の売買代金は5日ぶりに増加に転じ、前日比7％増加。それでも概算で3825億元にとどまり、3日連続で4000億元を下回った。なお、香港経由のA株投資はそろって売り越しを記録。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の売越額は10億700万元だった。また、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の売越額は約半年ぶりの水準となり、2億5800万元に達した。
本土株市場は戻り売りに押され気味となり、1500以上の銘柄が下落。一方、値上がり銘柄は1400を下回った。上海総合指数は小安く寄り付くと、大引けまでジリ安で推移。引き続き金利上昇の圧力が強く、資金流動性の低下が地合い全体を悪くした。本日午前に発表された最新の主要統計では小売、工業生産の各統計が市場予想と一致。だが、固定資産投資はわずかに下振れし、不動産開発投資の伸びは今年に入り最も低い水準になった。これも慎重な投資マインドにつながった。
不動産投資の減速を織り込み、建設・建材・鉄鋼株が軟調。安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が3.84％安、中国建築（601668.SS）が3.83％安、宝山鋼鉄（600019.SS）が0.78％安に沈んだ。金融引き締めへの懸念も加わり、デベロッパーの多くがさえない。金地グループ（600383.SS）が4.34％安、万科企業'A'（000002.SZ）が2.95％安、緑地HD（600606.SS）が2.59％安、保利房地産（600048.SS）が2.58％安に沈んだ。また、家電セクターに利益確定売りが目立ち、青島ハイアール（600690.SS）が4.46％安、老板電器（002508.SZ）が3.91％安、美的集団（000333.SZ）が2.63％安。ユニバーサル保険の市場規模が今年に入って急速に縮小したことを受け、保険セクターが安い。中国人寿保険'A'（601628.SS）が3.47％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が3.38％安。
一方、港湾セクターの錦州港務'A'【売付のみ】（600190.SS）と大連港'A'（601880.SS）がストップ高で大引け。遼寧省政府が主導する港湾業界の再編計画が手がかりになった。また、非鉄セクターの一角が堅調に推移し、華鈺砿業（601020.SS）が4.99％高、廈門タングステン（600549.SS）が1.81％高、北方稀土（600111.SS）が1.27％高だった。
B株市場もA株に連れ安し、約5割半の銘柄が値下がりした。もっとも、上海B株では錦州港務（900952.SS）が省政府主導の港湾業界の再編計画を手がかりに上昇率1位の5.68％高と買われ、指数の下げ幅を縮めた。深センB株では深セン特力集団（200025.SZ）がストップ高で大引けし、指数を下支えした。（中国部・畦田）
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