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【6月12日の中国本土市場】
2017.06.12 17:11
主要指数はそろって反落した。上海市場は上海総合指数が5日ぶりに下落し、前営業日比0.58％安の3139.87ポイント。B株指数は反落し、1.19％安の321.07ポイントだった。深セン市場は7日ぶりに調整し、深セン成分指数が0.56％安の1万119.98ポイント、B株指数が0.11％安の1109.27ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約5％減少し、概算で3873億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額は10億1900万元。一方、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は引き続き買いが多く、9800万元の買い越しだった。
週明けの本土市場は約7割半の銘柄が値下がりした。上海総合指数は小安く寄り付くと、前場の中盤で上げに転じる場面もみられたが、すぐに失速。後場はマイナス圏で低迷し、本日の安値圏で引けた。中国の主要経済紙がそろってIPO（新規公開）の推進と実効的な上場廃止制度の導入を提唱。これにより需給悪化の懸念が強まり、幅広いセクターが戻り売りに押された。中国の統計発表や米連邦公開市場委員会（FOMC）を控えたリスク回避のムード、米国の政治情勢を含む不安定な外部環境も悪材料視された。一方で国内景気の減速懸念は和らいでおり、上海B株を除いて指数の下げ幅は限られた。
軍需関連の銘柄が特にさえず、中航直昇機（600038.SS）が3.02％安、中国船舶動力（600482.SS）が2.89％安、中国衛星（600118.SS）が2.86％安、中国船舶（600150.SS）が2.80％安。米国株市場でハイテク株が調整した影響から、A株でも衛士通（002268.SZ）が4.50％安、太極計算機（002368.SZ）が3.36％安、川大智勝軟件（002253.SZ）が2.96％安など、ハイテク関連株が低迷した。資金流動性の低下傾向を受け、銀行セクターが下落。上海銀行（601229.SS）が1.99％安、浦東発展銀行（600000.SS）が1.16％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.57％安とさえず、指数の足を引っ張った。
一方で年初から家電業界の売上高が好調に推移していることから、家電セクターが堅調。白雲電器（603861.SS）が7.82％高、格力電器（000651.SZ）が4.24％高、海信科龍電器'A'（000921.SZ）が1.03％高。自動車セクターも値上がりし、長城汽車'A'（601633.SS）は新ブランドへの期待感から8.70％高。江淮汽車（600418.SS）が3.27％高、長安汽車'A'（000625.SZ）が1.42％高、上海汽車（600104.SS）が1.00％高と買い進まれた。
B株市場はA株に連れ安。上海B株は地場系の中小型株が下落率上位に目立った。深センB株は大半の銘柄が値下がりし、重慶建設摩托車（200054.SZ）が3.52％安で下落率1位に沈んだ。（中国部・畦田）
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