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【6月9日の中国本土市場】

2017.06.09 17:09

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が4日続伸し、前日比0.25%高の3158.40ポイント。B株指数は反発し、0.44%高の324.96ポイントだった。深セン市場はそろって6日続伸し、深セン成分指数が0.28%高の1万177.44ポイント、B株指数が0.10%高の1110.59ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約5%減少し、概算で4054億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は9億300万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は5億6400万元の買い越しだった。

 上海総合指数は方向感を欠く展開。低く寄り付いたものの、すぐに上げに転じ、前場の中盤で本日の高値を付けた。その後は売りが徐々に膨らみ、後場の序盤で再び下げに転じた。その後すぐに反転すると、じりじりと上げ幅を広げ、取引を終了した。上海市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。深セン市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株に支えられ、深セン成分指数は上昇した。

 5月の物価統計が発表されたが、生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)の上昇率は概ね市場予想通りで、株式市場への影響は限られた。上海A株市場は主力の銀行株、保険株、二大石油株がまちまち。こうしたなか上海市政府系の銘柄の上昇が目立った。上海錦江国際実業投資'A'(600650.SS)がストップ高だったほか、上海強生(600662.SS)が6.76%高、上海市北高新'A'(600604.SS)が5.82%高。上海市政府の国有企業改革をめぐる会議が開かれ、これが材料視されたもようだ。

 上海B株市場は全体の7割近くの銘柄が上昇。上海市政府系の銘柄の上昇が目立ち、上海錦江国際実業投資(900914.SS)が上昇率1位の4.42%高だった。

 深センB株市場は下落銘柄の方が多かったが、深セン市政府系の銘柄の上昇率が大きかったうえ、大型株の一角が堅調だったことで、深センB株指数は小幅高となった。深セン市政府系の銘柄では、深セン特力集団(200025.SZ)が8.33%高、深セン深宝実業(200019.SZ)が4.61%高、深セン物業発展(200011.SZ)が1.66%高となり、上昇率1~3位に並んだ。深セン市政府の国有企業改革への期待感が背景にあったもようだ。大型株では張裕葡萄酒(200869.SZ)が1.39%高、江鈴自動車(200550.SZ)が1.23%高、安徽古井貢酒(200596.SZ)が0.93%高だった。(中国部・千原)

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