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【6月8日の中国本土市場】
2017.06.08 17:13
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が小幅に3日続伸し、前日比0.31％高の3150.33ポイント。B株指数は小反落し、0.08％安の323.52ポイントだった。深セン市場はいずれも5日続伸し、深セン成分指数が0.38％高の1万148.72ポイント、B株指数が0.69％高の1109.41ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約6％減少し、概算で4265億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は10億3100万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は13億9000万元の買い越しだった。
上海総合指数は低く寄り付き、前場の中盤までは概ねマイナス圏で推移。前場の終盤から後場の中盤にかけては、前日終値を挟んで一進一退。後場の終盤で上げ幅を広げ、本日の高値付近で終了した。上海市場と深セン市場のいずれも大型株が堅調で、全体の6割近くの銘柄が下落したものの、3割しかない上昇銘柄の貢献で上海総合指数や深セン成分指数は前日比プラスとなった。商いは昨日に比べてやや減少したが、4000億元以上の水準を維持した。
本日発表された5月の貿易統計は、輸出額と輸入額のいずれも市場予想を上回り、地合いの改善につながった。上海A株市場では銀行株がまちまちで、全体的には前日比変わらずの銘柄が多かった。二大石油株もまちまち。一方、昨日は軟調だった保険株が反発し、中国人寿保険'A'（601628.SS）が3.67％高、平安保険'A'（601318.SS）が3.56％高だった。
そのほかでは空港株や航空株が堅調。空港株では上海エアポート（600009.SS）が4.93％高、深セン機場（000089.SZ）が2.23％高、広州白雲エアポート（600004.SS）が1.10％高、廈門空港（600897.SS）が0.83％高。航空株では中国国際航空'A'（601111.SS）こそ0.19％安だったものの、中国南方航空'A'（600029.SS）が2.64％高、吉祥航空（603885.SS）が2.55％高、春秋航空（601021.SS）が0.83％高、海南航空'A'（600221.SS）が0.62％高、中国東方航空'A'（600115.SS）が0.43％高だった。一方、昨日は堅調だった北京の副都心「雄安新区」の関連銘柄などの下げが目立った。
深センA株市場では深セン市政府系の銘柄が大幅高となり、特発信息（000070.SZ）がストップ高だった。個別の材料があった銘柄では、多倫科技（603528.SS）が2日連続でストップ高。10株につき20株の株式分割（無償交付）と現金配当の権利が昨日で落ち、株価が下方に大きく理論修正されたところで買いが入った。
上海B株市場は下落銘柄の方がわずかに多かった。深センB株市場は全体の6割半の銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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