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新世界百貨中国、新世界発展が非公開化を提案
2017.06.07 11:17
新世界百貨中国(00825.HK)は6日、同社株の非公開化(上場廃止)を目的としたボランタリー・オファー(公開買付)を親会社の新世界発展(00017.HK)が提案したと発表した。提示価格は1株あたり2HKドルで、2017年6月2日の終値1.33HKドルを50.4%上回る。新世界百貨中国の株主に時価を上回る価格で現金化する機会を提供できるほか、親会社の新世界発展にとっても100%子会社化することで中国本土での百貨店事業を臨機応変に展開できるとしている。
公開買付は現時点で発効していない。非公開化には株主総会の承認に加え、TOBを通じて未保有株の90%以上を掌握することなどが必要。90%以上の株式を掌握した場合、新世界発展は強制買取の権利を行使し新世界百貨中国を100%子会社化するという。新世界百貨中国の株式は公開買付の締切日から売買を停止し、そのまま上場廃止となる。
一方、90%を下回った場合は公開買付が失効し、応募株は返却される見通し。新世界百貨中国の上場は継続され、浮動株比率が低い場合は同社株が売買停止となる可能性もある。
なお、現時点の新世界発展の持ち株比率(共同行為者の分を含む)は72.30%。新世界百貨中国を100%子会社化した場合、必要資金は約9億3450万HKドルに上る見込みで、新世界発展は手元資金でまかなうという。
今回の情報開示のため、新世界百貨中国の株式は2017年6月5日に売買停止となったが、2017年6月7日に取引を再開した。
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/06/06)
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