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【6月5日の香港市場】
2017.06.05 18:10
主要指数はハンセン指数が前営業日比0.23％安の2万5862.99ポイント、H株指数が0.65％安の1万597.05ポイントと、3営業日ぶりに反落した。一方でレッドチップ指数は3日ぶりに小反発し、0.25％高の4094.06ポイント。メインボードの売買代金は先週末比で約12％減少し、概算で747億4400万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が一気に売り越しに転じ、売越額は約3億5900万元に達した。深セン経由は引き続き買いが多く、4億8000万元の買い越しだった。
米雇用統計で約15年ぶりの低水準に改善した失業率が好感されると、先週末の米国株の主要指数はそろって過去最高値を更新。良好な外部環境を支援材料に、週明けの香港株市場ではハンセン、H株の両指数が小高く寄り付いた。本日も対米ドルで人民元レートが大幅に上昇。最新レポートで世界銀行が世界経済の成長予想を引き下げなかったことや、財新が本日発表した5月の中国サービス業PMIが4カ月ぶりの高水準となったことも好感された。一方、英国で再びテロ事件が発生。また、トランプ政権をめぐる不透明感も続いており、利益確定売りの圧力もみられた。また、ハンセン指数は寄り付きで2万6000ポイントに接近したことで、その後は高値警戒感が強まり、マイナス圏での小動きに終始。H株も連れ安した。
足元堅調の本土系金融株に利益確定売りが目立った。中国人寿保険（02628.HK）が1.58％安、中国工商銀行（01398.HK）が1.11％安、中国銀行（03988.HK）が1.01％安、交通銀行（03328.HK）が0.83％安と調整し、ハンセン指数構成銘柄の下落率上位に沈んだ。先週物色された流通セクターの一角が低迷し、聯華超市（00980.HK）が1.88％安、高キン零售（06808.HK）が1.20％安。鉄鋼セクターがさえず、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が3.58％安、鞍鋼（00347.HK）が2.13％安、西王特鋼（01266.HK）が1.88％安と売られた。
一方、石炭最大手の神華能源（01088.HK）が2.71％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。経営統合に向けて親会社が発電大手の中国国電集団との交渉に入るという消息筋情報が流れ、同時に神華能源のA株が売買停止となった。これが大型国有企業同士の統合観測の信頼性を高め、思惑買いが入ったもようだ。中国国電集団の傘下にある国電科技環保（01296.HK）が17.17％高、龍源電力（00916.HK）が2.55％高。国有企業の改革・再編の期待感も強まり、混合所有制改革（民間資本の導入）が進行中の中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が1.42％高と堅調だった。
個別では中国有数のメンズアパレルブランドである中国利郎（01234.HK）が3.85％高。17年冬物商談会で主力ブランドの受注状況が好調だったことが好感された。自動車大手の広州汽車（02238.HK）は5月の新車販売台数が前年同月比で2割増加し、買い安心感が広がって4.71％高で引けた。（中国部・畦田）
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