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【6月5日の中国本土市場】
2017.06.05 17:11
本土市場は大型株が集中的に売られ、上海総合指数は下落したが、そのほかの株価指数は堅調だった。上海市場は上海総合指数が反落し、前営業日比0.44％安の3091.65ポイント。B株指数は続伸し、0.26％高の318.22ポイントだった。深セン市場はそろって続伸し、深セン成分指数が0.48％高の9842.60ポイント、B株指数が0.28％高の1082.86ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約6％減少し、概算で3220億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は8億7100万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は10億1700万元の買い越しだった。
上海市場は先週金曜日と同じく、時価総額の大きな銀行株、石油株、保険株が軒並み売られ、相場の重荷となった。上海総合指数は低く寄り付くと、序盤で3100ポイントを割り込んだ。その後も大台割れの水準で推移し、6日ぶりに終値で3100ポイントを下回った。上海市場は全体の7割に上る銘柄が上昇したものの、2割の下落銘柄に大型株が集まり、その影響で上海総合指数は反落した。深セン市場は中小型の銘柄を中心に全体の7割に上る銘柄が上昇した。
上海A株市場では銀行株が軒並み軟調。なかでも時価総額が大きな四大銀行株の下げがきつく、中国建設銀行'A'（601939.SS）が3.14％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が3.08％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が3.01％安、中国銀行'A'（601988.SS）が2.41％安だった。二大石油株もそろって売られ、中国石油化工'A'（600028.SS）が2.23％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.38％安。保険株では、中国人寿保険'A'（601628.SS）が2.17％安、平安保険'A'（601318.SS）が0.64％安だった。
こうしたなか、中東4カ国とカタールが国交を断絶したと伝わり、地政学リスクへの警戒感が高まった。これを受けて金関連の銘柄が買われ、山東ゴールド（600547.SS）が5.67％高、中金ゴールド（600489.SS）が3.18％高。葛洲ハ（600068.SS）はネパール政府とブディガンダキ水力発電所の建設をめぐる備忘録に調印したことを材料に3.70％高。これを手がかりに建材株や「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」（一帯一路）の関連株が堅調だった。
南シナ海のメタンハイドレード埋蔵量が2000億立方メートル水準に達するとのニュースを受け、中石化石油工程技術服務'A'（600871.SS）が2.78％高、中海油田服務'A'（601808.SS）が2.28％高だった。また、順豊控股（002352.SZ）は反発し、2.36％高。アリババ・グループの物流プラットフォーム「菜鳥網絡」への荷物情報データの送信を突然中断して大きな問題となったが、国家郵政局の仲裁でサービスを再開したことから買い戻された。
B株市場は上海と深センのいずれも全体の6割半に上る銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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