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【6月1日の中国本土市場】
2017.06.01 17:22
主要指数はいずれも下落。上海市場はいずれも5営業日ぶりに下落し、上海総合指数が前日比0.46％安の3102.62ポイント、B株指数が1.78％安の315.22ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.36％安の9730.32ポイントと反落した。B株指数は0.76％安の1072.80ポイントと続落。両市場の売買代金は前日比で約2％減少し、概算で3820億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は本日も売り越しとなり、売越額は18億7200万元に拡大。一方で「深股通」（香港経由の深センA株投資）は買い越しとなり、買越額は2億6600万元だった。
本土市場は2700近くの銘柄が値下がりした。上海総合指数はマイナス圏での小動きとなり、終値では節目の3100ポイントをかろうじて維持した。全般的に中小型株や成長株の下げがきつく、深セン成分指数は下げ幅を広げて大引け。創業板指数も大きく下げた。需給バランスの悪化を織り込み、国内の商品先物市場は主なコモディティ相場が軒並み下落。また、財新発表の中国製造業PMIが約1年ぶりに景気判断の目安である50を割り込んだこともネガティブサプライズとして嫌気された。また、米国の複数の経済指標が下振れし、ニューヨークWTI原油先物が続落するなど、外部環境の悪化も重しになった。
PMIの下振れが嫌気され、景気敏感株が総じて売られた。特に建材セクターの下げがきつく、洛陽玻璃'A'（600876.SS）が7.58％安、北京金隅'A'（601992.SS）が5.77％安、中国南玻'A'（000012.SZ）が2.47％安、祁連山セメント（600720.SS）が2.16％安。原油相場の下落が追い打ちとなり、中海油田服務'A'（601808.SS）が4.95％安、海洋石油工程（600583.SS）が2.35％安と、石油関連の銘柄が低迷した。また、コモディティ相場の下落を受け、雲南馳宏（600497.SS）が4.77％安、雲南銅業（000878.SZ）が2.96％安、南京鋼鉄（600282.SS）が2.83％安、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が2.16％安など、非鉄・鉄鋼株が売られた。
中国人民銀行（中央銀行）による基準値算出方法の見直しに加え、為替介入もあったとみられ、外為市場で急速に人民元高が進んだ。これにより人民元の先安感が後退。中国国際航空'A'（601111.SS）が3.05％高、中国南方航空'A'（600029.SS）が1.96％高など、人民元高の恩恵を見込める航空セクターが上昇した。また銀行セクターが堅調に推移し、上海総合指数を支えた。
なお、オフショア人民元の金利が急伸し、海外投資家の元安観測が大きく後退。これが外貨建てで取引されるB株の手仕舞い売りにつながり、特に米ドルで取引される上海B株は大半の銘柄が売られた。中路（900915.SS）が8.26％安で下落率1位に沈み、指数の下げを主導した。（中国部・畦田）
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