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【5月26日の香港市場】
2017.05.26 18:17
主要指数はいずれも小幅な値動き。ハンセン指数は6営業日連続で上昇し、前日比0.03%高の2万5639.27ポイント。H株指数は続伸し、0.07%高の1万579.67ポイントだった。一方、レッドチップ指数は3日ぶりに反落し、0.37%安の4056.22ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約2割減少し、概算で656億4500万HKドルだった。なお、端午節連休の関係で、昨日から「港股通」(本土からの香港株投資)は休み。再開は5月31日を予定している。
米小売企業の好決算などを材料にS&P500種株価指数が連日の最高値更新を続けるなど、前日の米国株市場は続伸。これを手がかりに、週末の香港株市場では主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、その後は神経質な値動きに終始。ハンセン、H株の両指数は前日終値を挟んで一進一退が続き、最終的に小幅ながらもプラス圏で引けた。レッドチップ指数はマイナス圏での小動きが続いて大引け。石油輸出国機構(OPEC)総会で合意した内容には来年以降の減産の可能性が言及されなかったことで、ニューヨークWTI原油先物が大幅に下落。これが地合い全体の重しになると、主力銘柄は概ね狭い値幅で取引され、膠着感が鮮明だった。
金融引き締めへの懸念が後退し、本土系銀行株の多くが続伸。中国建設銀行(00939.HK)が0.62%高、中国工商銀行(01398.HK)が0.58%高、交通銀行(03328.HK)が0.50%高など、堅調だった。航空当局者が世界クラスの空港群を建設する構想を明らかにし、空運関連株が上昇。中国国際航空(00753.HK)が3.49%高、中国南方航空(01055.HK)が3.39%高、中国東方航空(00670.HK)が1.13%高と、航空大手3社が買い進まれた。中国最大の空港である北京首都国際機場(00694.HK)も1.80%高。
また、国内最大の石炭積出港を運営する秦皇島港(03369.HK)が中間期の好業績見通しを追い風に、5.72%高と好調だった。このほか、マカオのカジノ株が堅調に推移し、サンズチャイナ(01928.HK)は1.01%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。
一方で前日の上昇率2位だったIT機器大手の聯想集団(00992.HK)に戻り売りが広がり、本日は下落率1位の3.36%安。また、本土系が好調だった中で香港航空大手の国泰航空(00293.HK)は低迷し、同2位の1.84%安に沈んだ。原油相場の急反落が悪材料となり、中国石油天然気(00857.HK)が0.93%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.87%安、神華能源(01088.HK)が0.82%安など、石油・石炭株がさえない。(中国部・畦田)
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