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【5月25日の香港市場】
2017.05.25 18:25
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は5日続伸し、前日比0.79％高の2万5630.78ポイント。H株指数は急反発し、1.73％高の1万571.60ポイントだった。レッドチップ指数は続伸となり、1.07％高の4071.40ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約17％増加し、概算で822億6400万HKドル。なお、端午節連休の関係で、本日から「港股通」（本土からの香港株投資）は休み。再開は5月31日を予定している。
米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録発表を受け、「出口戦略」に基づく米連邦準備制度理事会（FRB）のバランスシート縮小が緩やかになるという見方が台頭した。これを好材料に、前日の米国株市場ではダウ平均が続伸。また、米国の利上げペースも緩やかになるとの観測も強まり、本日の外為市場では対米ドルで人民元が上昇。こうした動きが好感され、本日の香港株市場は引き続き買いが先行した。主要指数は後場で上げ幅を拡大。ハンセン指数は2万5000ポイント台の中盤を固めた。また、上海A株の大幅高を追い風に、H株指数は1万500ポイントを抜いて取引を終えた。
本日の上海銀行間貸出金利（SHIBOR）が低下したことで、金融引き締めへの懸念が後退。本土系の金融・不動産株が物色された。当面は堅調な住宅市況が続くという見方が強まり、大手デベロッパーの華潤置地（01109.HK）が3.71％高、中国海外発展（00688.HK）が2.85％高で、それぞれハンセン指数構成銘柄の上昇率1、4位になった。
また、平安保険（02318.HK）が同3位の3.40％高、中国人寿保険（02628.HK）が2.00％高と、保険大手も上昇。資金繰りの改善が織り込まれ、中国建設銀行（00939.HK）が1.90％高、交通銀行（03328.HK）が1.35％高、中国工商銀行（01398.HK）が0.97％高など、銀行株が指数の上げ幅を広げた。
このほか、本日黒字転換の本決算を発表したIT機器大手の聯想集団（00992.HK）が3.69％高と買い戻され、上昇率2位。聯想集団と同じく世界各国に製品を輸出している中興通訊（00763.HK）が3.53％高。食品・酒造セクターが全般的に好調で、ビール大手の青島ビール（00168.HK）はアナリストのレーティング引き上げを手がかりに、12.53％高と買い進まれた。乳業株の現代牧業（01117.HK）が6.89％高、中国聖牧（01432.HK）が5.76％高、原生態牧業（01431.HK）が2.35％高。
一方、乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）は逆行安に沈み、1.25％安とハンセン指数構成銘柄の下落率2位。香港系航空最大手の国泰航空（00293.HK）は業績悪化が続くとの証券会社のレポートが嫌気され、同1位の1.97％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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