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【5月25日の中国本土市場】
2017.05.25 17:18
主要指数はそろって続伸。上海市場は上海総合指数が前日比1.42％高の3107.83ポイント、B株指数が1.27％高の320.38ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.82％高の9893.78ポイント、B株指数が0.67％高の1084.98ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約25％増加し、概算で4287億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は10億7500万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は6億元の買い越しだった。
上海総合指数は寄り付きから前日終値を挟んで一進一退。後場の序盤で急速に上げ幅を広げ、その後は高値付近での小動きとなった。6日ぶりに終値で3100ポイントを回復した。上海市場の上昇銘柄は全体の7割あまりに上った。深セン市場は全体の6割あまりの銘柄が上昇した。両市場合計の売買代金も、前日に比べ大幅に増加した。
米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録で物価上昇の鈍さを指摘する内容があり、インフレが進まなければ利上げのペースが緩やかになるとの見方が広がった。これを受けて外国為替市場では米ドルを買う動きが後退し、オフショア人民元（CNH）が元高の方向に動き、本土の銀行間市場では上海銀行間貸出金利（SHIBOR）がさらに低下。こうしたなか「港股通」（本土からの香港株投資）は端午節の祝日にともない、本日から今月30日まで停止。海外へのマネー流出懸念が和らぎ、銀行の資金繰りへの懸念も後退するなか、「港股通」を利用していた投資家の関心が本土マーケットに向き、大型株が買われやすい環境が整った。
上海A株市場では時価総額の大きな銀行株、石油株、保険株、証券株、不動産株が幅広く買われ、上海総合指数の上昇に寄与。銀行株では中堅銀行の上昇率が特に大きく、浦東発展銀行（600000.SS）がストップ高だったほか、招商銀行'A'（600036.SS）が4.74％高、中国民生銀行'A'（600016.SS）が3.70％高、中信銀行'A'（601998.SS）が3.50％高。四大銀行株は終盤で売りに押され、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.45％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.09％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.97％高にとどまったほか、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.57％安だった。本日の上昇相場を機に、国が買い込んでいた四大銀行株を一部放出したとの見方も出ている。
二大石油株もそろって上昇し、中国石油化工'A'（600028.SS）が3.01％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.54％高。保険株は大幅高となり、平安保険'A'（601318.SS）が5.71％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が4.40％高。証券株が軒並み上昇したほか、不動産株も堅調だった。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割半に上った。深センB株市場は全体の8割あまりの銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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