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【5月19日の中国本土市場】
2017.05.19 17:27
主要指数は上海市場が小幅に反発。上海総合指数は前日比0.01％高の3090.63ポイントと3日ぶりに反発したほか、B株指数が0.05％高の325.71ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数がわずかに3日続落し、0.03％安の9970.96ポイント。一方でB株指数はわずかに反発し、0.06％高の1095.17ポイント。両市場の売買代金（速報値）は前日比で約1割減少し、概算で3538億元に後退し、4日ぶりに4000億元を下回る薄商いだった。また、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は3億8800万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は9億8300万元となった。
週末の上海総合、深セン成分の両指数は概ね前日終値を挟んで一進一退となり、結局、上海はプラス圏、深センはマイナス圏でそれぞれ小幅に引けた。本土株市場は全般的に神経質な地合いに終始し、速報値で1670銘柄が下落。値上がりは1277銘柄だった。対米ドルでの人民元レートの急反落、中国人民銀行（中央銀行）のリバースレポによる資金供給の停止などが嫌気され、資金流動性の懸念は継続した。
華泰証券'A'（601688.SS）が1.06％安、広発証券'A'（000776.SZ）が0.50％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.40％安など、証券・銀行株が低迷。また、インフラ建設関連株が大きく崩れ、中工工程（002051.SZ）が3.79％安、中建西部建設（002302.SZ）が3.20％安、中国交通建設'A'（601800.SS）が3.04％安、葛洲ハ（600068.SS）が2.74％安に沈んだ。
一方、中国が近海でのメタンハイドレードの試験採掘に初めて成功したことが引き続き材料視され、石油・ガスセクターが連騰。中石化石油工程技術服務'A'（600871.SS）と中海油田服務'A'（601808.SS）がストップ高で引け、指数の上昇に貢献した。業界再編の思惑から電力セクターが買われ、吉林電力（000875.SZ）がストップ高、上海電力（600021.SS）が2.22％高、華能国際電力'A'（600011.SS）が1.56％高。また、大型の白酒株が買い進まれ、茅台酒（600519.SS）が2.62％高、宜賓五糧液（000858.SZ）が1.24％高で、指数を下支えした。
B株市場は値上がり・値下がり数が拮抗。上海B株ではIT関連の上海宝信ソフト（900926.SS）が1.63％高、雲賽智聯（900901.SS）が同2位の1.35％高と買われ、指数の上昇に貢献した。深センB株では白酒大手の安徽古井貢酒（200596.SZ）が1.33％高と堅調だった。（中国部・畦田）
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