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【5月18日の中国本土市場】
2017.05.18 17:39
主要指数はいずれも小幅安に沈んだ。上海市場は上海総合指数が前日比0.46％安の3090.13ポイントと続落。B株指数は0.30％安の325.51ポイントと、3日ぶりに反落した。深セン市場は深セン成分指数が続落し、0.55％安の9974.34ポイント。B株指数は6日ぶりに調整し、0.48％安の1094.40ポイントだった。両市場の売買代金（速報値）は前日比で約16％減少し、概算で4001億元に後退した。また、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は1億6600万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は8億4500万元に、それぞれ減少した。
トランプ大統領“弾劾”の可能性を織り込み始めた前日の米国株市場ではダウ平均が急落。一気にリスクオフに傾いた。外部環境の急速な悪化は本日の本土株市場にも影響し、上海総合指数は3100ポイントを割り込んでスタートした。その後は大台を回復する場面がみられたものの、後場に入ると再び割り込むかたちで低迷。結局、回復できずに取引を終えた。
金融当局の引き締め、規制・監督強化への懸念も加わり、両市場全体では6割半の銘柄が下落。天津創業環保'A'（600874.SS）が4.24％安、唐山港（601000.SS）が3.83％安、北京キャピタル（600008.SS）が3.20％安など、「雄安新区」のテーマ株が軒並み売られ、全体の地合いを重くした。また、4月の住宅価格指数が地方都市を中心に伸びが加速したことを受け、さらなる不動産引き締めが織り込まれた。不動産、建設、建材などのセクターが売られ、中建西部建設（002302.SZ）が8.43％安、北新建材（000786.SZ）が5.31％安、華遠地産（600743.SS）が5.59％安、万科企業'A'（000002.SZ）が0.52％安。
このほか、原油相場の先高感と人民元の先安感が加わり、中国国際航空'A'（601111.SS）が2.21％安、海南航空'A'（600221.SS）が1.23％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が0.75％安と、航空株が低迷。株式市場の先行き不透明感から証券セクターも売られ、中国銀河証券'A'（601881.SS）が2.95％安、海通証券'A'（600837.SS）が1.69％安に沈んだ。
一方で中国が近海でのメタンハイドレードの試験採掘に初めて成功したと伝わり、石油・ガスセクターが上昇。中海油田服務'A'（601808.SS）がストップ高、海洋石油工程（600583.SS）が7.46％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.39％高で引けた。ITセクターの一角が上昇し、用友ネット（600588.SS）が4.47％高、川大智勝軟件（002253.SZ）が1.06％高。中国ネット大手のテンセント（00700.HK）の好決算が追い風となった。
なお、B株市場の地合いは一段と悪く、約8割の銘柄が値下がりした。（中国部・畦田）
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