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【5月17日の香港市場】

2017.05.17 18:36

 主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前日比0.16%安の2万5293.63ポイント、H株指数は0.48%安の1万383.14ポイントと、いずれも続落。レッドチップ指数は3日ぶりに小反落し、0.04%安の3977.47ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約11%減少し、概算で695億9600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が25億2500万元、深セン経由が3億9400万元だった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小反落。好決算銘柄やハイテク株が買われたものの、トランプ大統領が機密情報をロシアに漏らした疑惑が報道され、政治的不透明感が相場の重荷となった。外部環境が不安定化するなか、本日の香港市場は中国本土系の大型株が売られ、H株指数は低く寄り付き、その後も軟調。ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、本土系の大型株が重荷となり、前場の中盤からマイナス圏での値動きとなった。レッドチップ指数は前場こそ前日終値を挟んで一進一退だったが、後場は小幅安で推移した。米国政治の不透明感を背景に、ダウ平均先物が軟調となり、投資家心理が悪化。香港市場でも手控えムードが広がり、メインボードの売買代金は7日ぶりに700億HKドルを下回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が売られ、銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の2.30%安だったほか。サンズチャイナ(01928.HK)が0.87%安。マカオ全体のカジノ収益について弱気な見通しを示すアナリストが、政策的リスクを考慮したうえで、より良い投資機会を待つべきという内容のレポートを発表し、これが売り材料となった。また、カジノライセンスの期限切れが数年後に迫るなか、有効期間の延長ではなく、ライセンスをめぐる入札の実施をマカオ当局の関係者が示唆し、これも嫌気されたもようだ。

 恒基地産(00012.HK)は下落率2位の1.49%安。香港セントラル(中環)のマリーロードにある商用地を約233億HKドルという高値で落札したことがネガティブに評価された。このほか、時価総額の大きな本土系の銀行株、保険株、石油株が軟調。外国系の銘柄も売られ、AIA(01299.HK)が1.26%安、HSBC(00005.HK)が0.43%安だった。

 一方、昨日の下落率2位だった国泰航空(00293.HK)が反発し、本日は上昇率1位の4.91%高。燃油ヘッジ取引の比率が徐々に低下しており、最悪の時期を脱したと、株主総会に出席したジョン・スローサー主席が発言し、これを手がかりに買い戻された。

 香港鉄路(00066.HK)は上昇率2位の2.29%高。マレーシアの首都とシンガポールを結ぶ高速鉄道計画をめぐり、中国鉄路総公司と共同で入札する方針を経営トップが示し、これが材料視された。また、昨日まで連日の下落率1位だった瑞声科技(02018.HK)が反発し、本日は上昇率3位の2.17%高だった。

 恒安国際(01044.HK)は上昇率5位の1.70%高。原料パルプの価格が7月から下落するとの見通しを重役が明らかにし、これを好感したもようだ。長江地産(01113.HK)は1.23%高。恒基地産が記録的高値で土地を落札したことで、その付近にある長江地産の保有物件の資産価値が大幅に上昇するとアナリストが指摘し、これが買い材料となった。香港交易所(00388.HK)は0.50%高。中国本土と香港の債券相互取引「債券通」(ボンド・コネクト)に向けた準備を進めると、中国人民銀行(中央銀行)と香港金融管理局(HKMA)が発表し、これが材料視された。(中国部・千原)

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