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【5月17日の中国本土市場】
2017.05.17 17:37
主要指数はA株が小幅ながらも反落。一方でB株はわずかに続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.27％安の3104.44ポイントと5営業日ぶりに下落したものの、B株指数は0.38％高の326.50ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.16％安の1万30.11ポイントと、5日ぶりに反落。対照的にB株指数は0.14％高の1099.77ポイントと5日続伸した。両市場の売買代金（速報値）は前日比で約3％増加し、概算で4735億元だった。また、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は6億元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は9億5400万元に、それぞれ減少した。
本土株市場はやや神経質な地合いに終始。上海総合、深セン成分の両指数は狭いレンジでもみ合い、小幅安で引けた。保険当局が生命保険の商品設計に関する新たな通達を発表し、規制を強化。また、当局の銀行検査も続いており、金融セクターが指数の下げを主導した。中国人寿保険'A'（601628.SS）が2.88％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が2.12％安、招商銀行'A'（600036.SS）が1.46％安、平安銀行（000001.SZ）が0.79％安、広発証券'A'（000776.SZ）が0.68％安。
このほか、ネットセキュリティ関連株が戻り売りに押され、衛士通（002268.SZ）が1.86％安、中国ソフト（600536.SS）が1.33％安。海信科龍電器'A'（000921.SZ）が1.61％安、青島ハイアール（600690.SS）が1.27％安など、家電セクターも低迷した。
もっとも、両市場では約5割の銘柄が上昇。指数の下げ幅は限られ、上海総合指数はかろうじてだが3100ポイント台を確保した。先週までの調整で値ごろ感が強まっており、好業績・好配当を織り込む買いが続いた。エネルギー価格の先高感を織り込み、山西省国新能源'A'（600617.SS）がストップ高、中石化石油工程技術服務'A'（600871.SS）が2.24％高など、エネルギー関連の銘柄が堅調。鋼材価格が小幅に反発したことを受け、河鋼（000709.SZ）が2.86％高、北京首鋼（000959.SZ）が2.19％高、宝山鋼鉄（600019.SS）が0.33％高と、鉄鋼大手がしっかり。
なお、B株市場は約6割の銘柄が上昇。両指数も小幅ながらも上昇した。上海B株では山西省国新能源（900913.SS）がA株に連れ高してストップ高。深センB株では大型株の長安汽車（200625.SZ）が上昇率1位の2.26％高と買われ、指数の上昇に貢献した。（中国部・畦田）
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