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【5月15日の香港市場】

2017.05.15 18:14

 主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前営業日比0.85%高の2万5371.59ポイント、H株指数は1.63%高の1万450.35ポイントと、いずれも6日続伸。レッドチップ指数は反発し、0.66%高の3944.83ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約8%増加し、概算で812億6900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が23億3800万元、深セン経由が3億8400万元だった。

 先週末のニューヨーク市場は、ダウ平均が4日続落。外部環境は低調だったが、本日の香港市場は中国本土系の大型株を中心に買いが先行。ハンセン指数とH株指数は高く寄り付き、その後も堅調に推移。本日の高値付近で取引を終了した。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)の国際協力サミットフォーラムが14~15日に開かれ、幅広い本土系銘柄が買われた。本日発表された4月の経済指標は概ね市場予想を下回ったが、株価への影響は限られた。レッドチップ指数は構成銘柄の一部が重荷となり、前場は下げに沈む場面もあったが、良好な地合いを背景に、高値引けした。

 ハンセン指数の構成銘柄では、4月の人民元貸出増加額が市場予想を上回ったことを好感し、時価総額の大きな本土系銀行株が堅調。中国銀行(03988.HK)が上昇率4位の2.36%高だったほか、中国建設銀行(00939.HK)が1.72%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.37%高だった。「一帯一路」の関連銘柄とされる中銀香港(02388.HK)は2.13%高。本土系の石油株も買われ、中国石油化工(00386.HK)が上昇率1位の3.20%高だった。こうしたなか、瑞声科技(02018.HK)が下落率1位の4.42%安。先週の大幅安の原因となったネガティブレポートに反論したものの、投資家の不安を払しょくできなかった。

 そのほかでは、一帯一路の関連銘柄が堅調。安徽海螺水泥(00914.HK)が3.61%高、華潤セメント(01313.HK)が2.58%高、中国建材(03323.HK)が2.19%高、中国交通建設(01800.HK)が1.28%高だった。(中国部・千原)

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