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【5月15日の中国本土市場】
2017.05.15 17:20
主要指数は上海B株を除き、小幅に3日続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.21%高の3090.22ポイント。一方でB株指数はわずかに続落し、0.07%安の321.69ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.58%高の9845.60ポイント、B株指数が0.41%高の1090.61ポイント。両市場の売買代金(速報値)は先週末に比べて約6%減少。概算で3496億元にとどまった。また、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は再び買いが多くなり、買越額は8億8100万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は8億7600万元に増加した。
週明けの本土株市場は速報値で値上がりが1569銘柄、値下がりが1324銘柄と、値上がり数の方がやや多かった。上海総合指数は小高くもみ合い、そのまま大引け。3100ポイント台の回復が視野に入った。先週で5週続落したことから、本日は自律反発狙いの買いが目立った。習近平政権が最重要視する「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)サミットが昨日、今日と開かれており、相場安定に向けて政府筋による買い支えもあったもようだ。一方で前日に北朝鮮が新型ミサイル発射を強行したことで、朝鮮半島情勢の不透明感が再び台頭。また、本日発表の生産・消費・投資の各指標がやや振るわず、上値を抑えた。
週末に世界各地で「身代金ウイルス」によるサイバー攻撃が多発したことから、本日はネットセキュリティ関連の銘柄が買われた。啓明星辰(002439.SZ)や環旭電子(601231.SS)がストップ高、衛士通(002268.SZ)が7.13%高、川大智勝軟件(002253.SZ)が6.35%高。北京市政府が都市計画の長期プランを近く策定すると伝わり、地場系銘柄の一角が上昇。北京城建投資(600266.SS)が4.44%高、北京首都開発(600376.SS)が3.79%高、北京同仁堂(600085.SS)が1.77%高。北京市の非首都機能の移転候補先である「雄安新区」のテーマ株も再び物色された。天津創業環保'A'(600874.SS)が8.05%高、京能電力(600578.SS)が1.94%高。また、原油相場の上昇を好感し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.31%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.51%高と、大型石油株が買われた。
一方で「一帯一路」をテーマとするインフラ輸出関連株の一角が利益確定売りに押された。葛洲ハ(600068.SS)が5.52%安、中国核建(601611.SS)が4.70%安、中国交通建設'A'(601800.SS)が2.88%安。保険セクターも調整売りに見舞われ、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.19%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.01%安だった。
上海B株は値下がり銘柄の方が多く、中路(900915.SS)が下落率2位の1.72%安に沈み、指数の足を引っ張った。対照的に深センB株は値上がり銘柄の方が多く、増資の計画を調整した湖北沙隆達(200553.SZ)が上昇率1位の5.20%高で引けた。(中国部・畦田)
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