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【5月10日の香港市場】

2017.05.10 18:07

 主要指数はいずれも続伸した。レッドチップ指数は前日比0.63%高の3908.05ポイント。また、ハンセン指数は0.50%高の2万5015.42ポイント、H株指数は0.97%高の1万227.42ポイントと、3日続伸した。メインボードの売買代金は前日比で約3割も増加。概算で936億4400万HKドルと、約5週間ぶりの多さだった。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額をみると、上海経由が30億6400万元に拡大。深セン経由も2億4000万元の買い越しだった。

 前日の米国株市場ではナスダック総合株価指数が過去最高値を更新し、外部環境が一段と改善。また、フランスに続き韓国の大統領選挙も大方の予想通りの結果となったことで、重要イベント通過によるリスクオンの買いが広がると、本日の香港株市場は主要指数が堅調に推移した。ハンセン指数は朝方に2万5000ポイントを突破すると、後場の初めで上昇率は1%を超えた。その後は高値警戒感やA株市場の下落が重しになって上げ幅を縮めるも、かろうじて大台を維持して引けた。終値ベースでの2万5000ポイント台は15年の7月24日以来。また、レッドチップ指数も4日ぶりに3900ポイントに戻した。

 中国の国債利回りの上昇が好感され、本土系保険株が続伸。平安保険(02318.HK)が3.76%高、中国人寿保険(02628.HK)が2.11%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、4位を占めた。銀行株もしっかり。金融引き締めによる短期金利の上昇などの逆風はみられたが、昨日に続いて配当狙いの買いが入った。中国銀行(03988.HK)が1.33%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.19%高、中国建設銀行(00939.HK)が1.11%高。また、英国に本拠を置く銀行大手のHSBC(00005.HK)はフランス大統領選挙を経た欧州リスクの後退を手がかりにしっかり。0.29%高と続伸し、ハンセン指数を下支えした。さらにITセクターが堅調。米IT大手の好決算やナスダック総合株価指数の最高値更新が支援材料になった。舜宇光学科技(02382.HK)が3.71%高、金山軟件(03888.HK)が2.06%高、金蝶国際(00268.HK)が1.55%高、瑞声科技(02018.HK)が1.18%高。

 このほか、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)サミットの開幕を今月14日に控え、インフラ建設の関連株がしっかり。中国交通建設(01800.HK)が1.30%高、中国中鉄(00390.HK)が1.68%高と買われた。紙価格の上昇を織り込み、玖龍紙業(02689.HK)が3.97%高、陽光紙業(02002.HK)が2.79%高と、製紙セクターが活況を呈した。

 一方で前日急騰した電力セクターに利益確定売りが目立った。大規模な合併再編の観測を疑問視する見方も多く、華潤電力控股(00836.HK)が2.09%安でハンセン指数構成銘柄の下落率2位。華能国際電力(00902.HK)が0.71%安、大唐国際発電(00991.HK)が0.38%安と調整した。また、原油相場の下落が嫌気され、神華能源(01088.HK)が0.65%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.56%安、中国石油化工(00386.HK)が0.32%安など、石油・石炭株が低迷。個別ではテレビ大手の創維数碼控股(00751.HK)が1.57%安で引けた。17年3月本決算が減益にとどまる見通しを明らかにし、これが嫌気された。(中国部・畦田)

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