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【5月10日の中国本土市場】
2017.05.10 17:12
主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって反落し、上海総合指数が前日比0.90%安の3052.78ポイント、B株指数が0.81%安の322.54ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、1.30%安の9756.80ポイント。B株指数は小幅に5日続落し、0.07%安の1078.67ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約16%増加し、概算で4025億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は11億4900万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は11億3400万元だった。
前場の上海総合指数は下げに沈む場面もあったが、概ね小幅高で推移。後場の序盤で下げに転じると、その後は一本調子で下げ幅を広げ、本日の安値付近で引けた。上海市場の下落銘柄は全体の8割あまりに上った。深セン市場は全体の7割半の銘柄が下落。両市場合計の売買代金は昨日に比べ増加した。
中国人民銀行(中央銀行)が公開市場を通じた市中資金の吸収を再開。上海銀行間貸出金利(SHIBOR)が一段と上昇した。本日発表された4月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が市場予想をやや上回った一方、生産者物価指数(PPI)は下回った。
上海A株市場では北京の副都心「雄安新区」の関連銘柄が大幅安。北京金隅'A'(601992.SS)が8.12%安、北京キャピタル(600008.SS)が7.34%安、ラッキーフィルム(600135.SS)が7.29%安だった。一方で時価総額の大きな保険株の上昇が目立ち、平安保険'A'(601318.SS)が4.86%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.87%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が3.55%高。銀行株はまちまち。証券株は軟調な銘柄が多かった。
上海B株市場は全体の7割半の銘柄が下落した。昨日は上昇率2位だった内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が、本日は下落率2位の3.22%安となり、上海B株指数の重荷となった。深センB株市場の下落銘柄は全体の5割半だった。こうしたなか、昨日は販売データ偽装疑惑の報道で下落率1となった長安汽車(200625.SZ)が買い戻され、本日は上昇率2位の1.43%高だった。(中国部・千原)
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