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【5月9日の中国本土市場】

2017.05.09 17:13

 主要指数は深センB株が下落したものの、そのほかは小幅に上昇した。上海市場は上海総合指数が6日ぶりに小反発し、前日比0.06%高の3080.52ポイント。B株指数は3日ぶりに小反発し、0.09%高の325.20ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が6日ぶりに反発し、0.53%高の9885.34ポイント。B株指数は4日続落し、0.61%安の1079.45ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約17%減少し、概算で3483億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は11億4100万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は11億4400万元の買い越しだった。

 上海総合指数は低く寄り付き、朝方は下げ幅を縮めたが、再び売りに押された。だが、前場の中盤で本日の安値を付けると、一気に上げに転じた。その後は前日終値を挟んで一進一退だったが、小幅高で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割半の銘柄が上昇した。ただ、様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は9日ぶりに4000億元を下回った。

 今月中旬に北京市で開かれる「一帯一路」サミットを前に、今月8日から証券会社の大口顧客などに対する管理を強化するよう証券当局が指示したと外電が報じた。それによると、株式市場の安定が目的であり、必要に応じて政府筋の資金も介入する構えという。本日の反発の背景に、こうした措置の影響があったという見方も出ている。

 上海A株市場では主力の電力株が大幅高。大唐国際発電'A'(601991.SS)がストップ高だったほか、華能国際電力'A'(600011.SS)が6.44%高、華電国際電力'A'(600027.SS)が4.68%高だった。火力発電会社と原子力発電会社を合併再編し、3社に集約することを中国政府が検討していると外電が報じ、これが材料視された。そのほかでは昨日軟調だった建設関連の銘柄などが堅調だった。一方、昨日堅調だった上海市政府系銘柄の一角が反落。上海電気'A'(601727.SS)が9.92%安だった。

 上海B株市場は下落した銘柄の方が多かったものの、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率2位の2.05%高となった影響で、上海B株指数はわずかに上昇した。一方、深センB株市場は上昇銘柄と下落銘柄の数が拮抗したが、時価総額の大きな長安汽車(200625.SZ)が下落率1位の4.96%安となったことで、深センB株市場は下落した。長安汽車をめぐっては、販売データを偽装したという疑惑が報道され、これが売り材料となった。この影響で江鈴自動車(200550.SZ)が連れ安となり、下落率3位の2.26%安だった。(中国部・千原)

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