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【5月8日の香港市場】

2017.05.08 18:11

 主要指数はハンセン指数が前営業日比0.41%高の2万4577.91ポイントと、3営業日ぶりに上昇。H株指数は実に6営業日ぶりに反発し、0.56%高の9982.42ポイントだった。一方でレッドチップ指数は小幅ながらも6日続落し、0.05%安の3838.84ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約18%減少。概算で667億1400万HKドルと、3営業日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額をみると、上海経由が21億700万元、深セン経由が4400万元だった。

 強い米雇用統計が好感され、先週末の米国株市場ではダウ平均が上昇。さらにフランス大統領選の決選投票の結果が本日未明(香港時間)に明らかとなり、中道派のマクロン氏の当選が確定した。これにより欧州リスクが大幅に後退。欧米発の好材料を追い風に、本日の香港株市場は買い戻す動きが先行し、主要指数は小高く寄り付いた。もっとも、先週に続いて本日もA株市場が金融引き締めへの警戒感から低迷すると、香港の主要指数もその後は神経質な値動きに終始。ハンセン、H株の両指数は小幅高で大引けし、レッドチップ指数はもみ合いながらも小幅安で本日の取引を終えた。中国の貿易統計が予想を下回ったことも悪材料視された。

 引き締めへの警戒感は残るものの、値ごろ感に基づく配当狙いの買い戻しが本土系金融株にみられた。中信銀行(00998.HK)が2.10%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.00%高、中国人寿保険(02628.HK)が0.65%高、交通銀行(03328.HK)が0.51%高。米アップル社関連のテーマ株が堅調に推移し、舜宇光学科技(02382.HK)が2.31%高、瑞声科技(02018.HK)が1.30%高。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)サミットの開幕を今月14日に控え、インフラ輸出関連株が堅調だった。中国建築国際(03311.HK)が4.53%高、中国機械設備工程(01829.HK)が1.92%高、中国交通建設(01800.HK)が0.57%高。また、香港系の公益セクターにも買いが入り、中電控股(00002.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる1.47%高。香港鉄路(00066.HK)は1.10%高だった。

 一方でマカオ政府がマネーロンダリングなどへの対策強化策を明らかにしたことで、カジノセクターが低迷。本土マネーの減少が警戒され、銀河娯楽(00027.HK)が1.35%安、サンズチャイナ(01928.HK)が1.14%安と、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。本土系では重慶鋼鉄(01053.HK)が2.72%安と続落。大規模再編の中止が引き続き悪材料視された。また、電力セクターがさえず、大唐新能源(01798.HK)が3.70%安、大唐国際発電(00991.HK)が2.18%安、華潤電力控股(00836.HK)が1.02%安となった。(中国部・畦田)

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